J2ライセンス申請へ ヴァンラーレ 入場可能数など「例外適用」

照明が取り付けられる八戸市のプライフーズスタジアム。ナイターが可能となることで、ヴァンラーレ八戸は「例外適用規定」を活用し、J2ライセンス申請する=4日
照明が取り付けられる八戸市のプライフーズスタジアム。ナイターが可能となることで、ヴァンラーレ八戸は「例外適用規定」を活用し、J2ライセンス申請する=4日
八戸市をはじめ青森県南地方16市町村をホームタウンとするサッカーJ3のヴァンラーレ八戸が今年、次のステージに昇格するために必要なJ2ライセンスを、「例外適用規定」を利用してJリーグに申請する方針であることが7日、分かった。県内のクラブとして.....
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八戸市をはじめ青森県南地方16市町村をホームタウンとするサッカーJ3のヴァンラーレ八戸が今年、次のステージに昇格するために必要なJ2ライセンスを、「例外適用規定」を利用してJリーグに申請する方針であることが7日、分かった。県内のクラブとして初めてJ3に昇格して3年目を迎え、次のステージへ新たな一歩を踏み出す。関係者によると、申請自体は受理される見通しとなっており、今季のJ3で成績要件(2位以内)を満たせば、来季のJ2昇格が実現する。[br][br] ヴァンラーレは2006年の設立。トップチームは12年まで東北社会人リーグ2部北、13年は同1部、14~18年は日本フットボールリーグ(JFL)に所属した。18年のJFLでJ3昇格要件を満たす年間3位に入り、19年からJ3に所属している。[br][br] ヴァンラーレがホームとする八戸市のプライフーズスタジアム(プラスタ)はJ2ライセンス取得に当たって、現時点で▽入場可能数1万人以上▽観客席を屋根で覆う▽ナイターが開催可能な夜間照明―などの施設条件を満たしていない。[br][br] ただ、照明設備は近く完成予定となっている。チームによると、これに伴って、その他の条件整備を猶予する「例外適用申請」が可能になるという。[br][br] 例外適用申請の規定は▽要件を満たしたスタジアム整備を着工しており、3年以内に完成可能ならば上位ライセンスを付与▽Jリーグが掲げる理想的なスタジアム(観客席に屋根、ビジネスラウンジ、大容量高速通信設備など)を整備予定であれば、昇格から5年の猶予を認める―としている。昇格から5年以内にスタジアム工事を着工できていれば、二つの例外規定を併用することも可能という。[br][br] 今後はプラスタの改修か、別の新スタジアム整備を目指すことになり、多額の資金が必要になる。規定では、猶予期間内に着工できない場合は昇格してもJ3へ降格となる上、例外規定を二度と利用できないリスクもある。[br][br] ヴァンラーレの下平賢吾社長は申請理由について、「コロナ禍で暗いニュースが多い中だが、私たちがさらに上のレベルを目指すことで地域に明るい話題を提供したい。スポーツが地域に与える力を信じたい」と説明。スタジアムについては「改修か、新設か、まずは自分たちにできることを考えていきたい」とした。[br][br]【クラブライセンス制度】サッカーの競技水準や施設的水準の持続的な向上、クラブの経営安定化、財務能力・信頼性の向上を目的として、Jリーグで導入されている制度。Jクラブの各カテゴリーに所属するために取得する必要がある。「J2ライセンス」で、ヴァンラーレは必ず備えなければならない要件の一つ「夜間照明」をクリアする見通しだが、「例外適用」が認められた場合に猶予される「入場可能数1万人以上」「屋根のある観客席」などの項目は昇格後5年以内の着工が求められている。実現へのハードルは低くない。照明が取り付けられる八戸市のプライフーズスタジアム。ナイターが可能となることで、ヴァンラーレ八戸は「例外適用規定」を活用し、J2ライセンス申請する=4日