油流出 原因はポンプの部品損傷/原燃

使用済み核燃料再処理工場(六ケ所村)近くを流れる二又川に水中ポンプの油圧作動油が流出した問題で、日本原燃は3日、ポンプの部品が損傷し、内部の圧力が変化したことで油の漏えいにつながったとの原因を発表した。 原燃によると、ポンプは油が循環して羽.....
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 使用済み核燃料再処理工場(六ケ所村)近くを流れる二又川に水中ポンプの油圧作動油が流出した問題で、日本原燃は3日、ポンプの部品が損傷し、内部の圧力が変化したことで油の漏えいにつながったとの原因を発表した。[br][br] 原燃によると、ポンプは油が循環して羽根車を回転させ、放水する構造。カーボン製とステンレス製の二つの密閉用部品が圧力を保ち、油が水に漏れることを防いでいる。[br][br] 今回、カーボン製の部品に1ミリ程度の傷が見つかった。原燃は、傷によって圧力が変化し、密閉機能が維持できなくなったと判断。このほか、油圧ホースにねじれ痕が見つかったことから、油圧が高くなっていたことも漏えいの一因とみている。[br][br] 部品の損傷原因は、水位が低い状況または陸地でポンプを作動した際、二つの密閉用部品の間にある潤滑油が熱で枯渇し、部品同士が直接接触したため―と推定した。[br][br] 原燃は再発防止に向け、作動に適した水位の目印をポンプに表示する。また、これ以外のポンプ25台は年内に損傷などがないか点検する。