憧れのスケーターのエール励みに 八戸の中学生リモート対談

国内トップレベルの選手たちとリモートで対談する根城理実(八戸市立根城中)=26日、同校
国内トップレベルの選手たちとリモートで対談する根城理実(八戸市立根城中)=26日、同校
長根ファイナルスピードスケート競技会(3月6、7日・YSアリーナ八戸)に出場するため八戸市に滞在している国内トップ選手と、4月から高校に進学する佐々木海地(15)=市立白山台中=、根城理実(15)=市立根城中=の2選手が25、26日にリモー.....
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 長根ファイナルスピードスケート競技会(3月6、7日・YSアリーナ八戸)に出場するため八戸市に滞在している国内トップ選手と、4月から高校に進学する佐々木海地(15)=市立白山台中=、根城理実(15)=市立根城中=の2選手が25、26日にリモートで対談した。上位入賞が期待された全国中学校体育大会の中止など、中学最後のシーズンをコロナ禍に翻弄ほんろうされた2人だが、憧れのトップスケーターからのエールを受け、高校でのさらなる飛躍を誓った。[br][br] 佐々木はウイリアムソン師円、村上右磨、新濱立也の男子3選手、根城が押切美沙紀、佐藤綾乃、高木菜那の女子3選手とそれぞれ対談した。同じ会場で練習したことはあっても、五輪金メダリストら世界で活躍するトップ選手と話すのは初めてという2人は、パソコン画面越しに緊張の面持ちで対面した。[br][br] 佐々木は、同じ中長距離の選手であるウイリアムソンにスケーティング方法を質問した。ウイリアムソンは「両足が氷上に乗らないよう、氷に脚が付いた直後に強く押すイメージ」とアドバイス。ラップタイムのキープ方法については「(5000メートルならば)最初の8周ぐらい、長くキープできるラップタイムを見つけること」と惜しみなく技術を伝えた。[br][br] 高校進学によって練習環境が変わることにも触れ、「1年では焦らず、環境の変化に対応し、2、3年目で理想を実現できるよう、頑張ってほしい」とエールを送った。[br][br] 根城は、2018年の平昌冬季五輪の女子マススタート金メダリスト、高木に同競技のポイントについて尋ねた。高木は「自分の判断力が一番(大事)。『今行かないと』と思うときは迷わず行く。あとは負けん気。マススタートのときだけは優しさを捨て、“悪い女性”になること」とユーモアを交えて答えた。[br][br] 自身の経験を交え、「競技も大切だけど、高校生活を楽しんでほしい。一緒に戦ってくれる大切な仲間がつらいときに励みになっている」と助言した。[br][br] 世界トップレベルの選手の言葉は、中学生選手の力となった様子。佐々木は「アドバイスを参考に、高校では世界ジュニア選手権に出場し、インターハイで好成績を収めたい」と目標を掲げた。根城は「プレッシャーの懸かる場面をそれぞれの向き合い方で乗り越えていた。尊敬の気持ちでいっぱい」と目を輝かせた。[br][br] 長根ファイナル競技会には2人も出場を予定する。中学生活を締めくくる大会で、国内トップ選手の胸を借りるほか、同世代の全国のライバルとも戦う。根城は「持っている力を最大限に発揮したい」と最高の滑りを誓った。国内トップレベルの選手たちとリモートで対談する根城理実(八戸市立根城中)=26日、同校