ブランド力向上へウニシンポジウム 実験状況や環境保全の必要性も共有/洋野町

蓄養ウニのブランド力向上の方策を探ったシンポジウム
蓄養ウニのブランド力向上の方策を探ったシンポジウム
「洋野町ウニシンポジウム」が21日、同町の町民文化会館で開かれた。町で取り組む蓄養ウニのブランド力向上への実験状況や、海洋環境保全の必要性、市場での評価が発表され、参加した漁業関係者ら約60人がウニと海について理解を深めた。 北海道大学水産.....
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 「洋野町ウニシンポジウム」が21日、同町の町民文化会館で開かれた。町で取り組む蓄養ウニのブランド力向上への実験状況や、海洋環境保全の必要性、市場での評価が発表され、参加した漁業関係者ら約60人がウニと海について理解を深めた。[br][br] 北海道大学水産科学院の浦和寛准教授は、種市地区などで行った配合餌料を用いた実験結果について報告。通常、色が悪く身が大きくならないとされる7歳以上のウニを、1年を通して満足できる品質で商品化できる可能性に言及した。[br][br] 岩手県水産技術センターは、沿岸藻場の状況について講演。ウニによる磯焼け対策として、冬にウニへ餌料海藻を与え、コンブの幼芽を守ることを提案。この対策で夏にコンブが繁茂でき、ウニの身入り向上やアワビ資源の回復につながるとした。[br][br] オンラインでは、卸業者やシェフが、蓄養ウニの改善点や、海外を含めた需要の高まりについて意見を寄せた。[br][br] 最後にパネルディスカッションで、参加者は「ウニブランド力向上のためには、海藻や海水温などの環境にも目を向けよう」と意見を共有した。蓄養ウニのブランド力向上の方策を探ったシンポジウム