デーリー政懇2月例会 県世界文化遺産登録推進室長の岡田康博氏が講演

「世界遺産の効果を生かすための工夫が必要」と語る岡田康博氏=17日、八戸プラザホテル
「世界遺産の効果を生かすための工夫が必要」と語る岡田康博氏=17日、八戸プラザホテル
デーリー東北政経懇話会2月例会が17日、八戸プラザホテルで開かれた。青森県企画政策部理事・世界文化遺産登録推進室長の岡田康博氏が「北海道・北東北の縄文遺跡群 世界文化遺産登録への期待」と題して講演。今夏にも登録の可能性がある同遺跡群の価値を.....
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 デーリー東北政経懇話会2月例会が17日、八戸プラザホテルで開かれた。青森県企画政策部理事・世界文化遺産登録推進室長の岡田康博氏が「北海道・北東北の縄文遺跡群 世界文化遺産登録への期待」と題して講演。今夏にも登録の可能性がある同遺跡群の価値を解説、「世界遺産登録の効果を生かすためには地元の知恵や工夫、熱意が必要」と強調した。[br][br] 岡田氏は弘前市出身で、1981年に弘前大を卒業。県教委文化課(現文化財保護課)三内丸山遺跡対策室などを経て2002年に文化庁へ。06年に同対策室長として県に復帰後、文化財保護課長などを歴任し、17年4月から現職。[br][br] 講演では、遺産登録の評価基準である「顕著な普遍的価値」について説明。同遺跡群は、自然の変化に適応し、1万年以上社会が続いた点や、土器、弓矢を発明し、自然との共生を可能にした点などが世界的に見て貴重であると指摘した。[br][br] 一方、過去に登録された国内の世界遺産では、最大3年程度で訪問者が減少している実情を踏まえ、「世界遺産の看板をフルに活用し、一過性としないための方策を真剣に考えていくべきだ」と提言した。「世界遺産の効果を生かすための工夫が必要」と語る岡田康博氏=17日、八戸プラザホテル