5G通信 救命救急、へき地医療での活用策探る/八戸で実証実験 

現場にいるけが人の容体をモニターで確認する医師ら。医師は現場の状況をリアルタイムで把握することができる=17日、八戸市立市民病院
現場にいるけが人の容体をモニターで確認する医師ら。医師は現場の状況をリアルタイムで把握することができる=17日、八戸市立市民病院
八戸市立市民病院で17日、映像など大容量のデータを従来よりも高速で通信できる第5世代(5G)移動通信システムの実証実験が行われ、関係者が救命救急やへき地医療など医療現場での活用の可能性を探った。 県の「5G活用ビジネス実証事業」の一環。県の.....
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 八戸市立市民病院で17日、映像など大容量のデータを従来よりも高速で通信できる第5世代(5G)移動通信システムの実証実験が行われ、関係者が救命救急やへき地医療など医療現場での活用の可能性を探った。[br][br] 県の「5G活用ビジネス実証事業」の一環。県の委託を受けた八戸市のサン・コンピュータが主体となり、NTTドコモとニプロが通信環境や機器の整備に協力して実施した。[br][br] 5G通信は、映像を高画質で通信できる「高速大容量」、リアルタイム性が確保される「低遅延通信」、一度に多くの機器を接続できる「多数同時接続」の三つの特徴がある。うまく活用することで、医師が病院にいながら、急病人がいる現場や離れた病院の患者の状況を素早く確認できるようになり、医療の質の向上が期待される。[br][br] 実証実験では、高所から落下したけが人がいると想定。現場に駆け付けた八戸消防本部の救急隊員が、けが人の様子を市民病院にいる医師に映像と音声で伝え、医師は顔色や傷口などのけが人の容体をモニターで確認しながら、受け入れ体制を整えていた。[br][br] このほか、新型コロナなど感染症対策として、看護師が患者に触れることなく、バイタルチェックや問診ができるオンラインシステムの実証実験も行った。[br][br] 今明秀院長は「現場で活動する救急救命士の判断や臨場感が医師にリアルに伝わる。動画による所見が加わることで、より迅速な医療を提供できるようになるのではないか」と期待した。現場にいるけが人の容体をモニターで確認する医師ら。医師は現場の状況をリアルタイムで把握することができる=17日、八戸市立市民病院