二戸市当初予算7・1%減、総額157億4千万円 二戸駅前整備本格化

二戸市は16日、2021年度一般会計当初予算案を発表した。総額157億4千万円で、前年度当初比7・1%減。藤原淳市長は、人口減少や新型コロナウイルスの影響、合併特例債の終了などを踏まえ、「自主財源が減少する中、予算規模を抑えつつも時期を逸し.....
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 二戸市は16日、2021年度一般会計当初予算案を発表した。総額157億4千万円で、前年度当初比7・1%減。藤原淳市長は、人口減少や新型コロナウイルスの影響、合併特例債の終了などを踏まえ、「自主財源が減少する中、予算規模を抑えつつも時期を逸しない事業選択に努めた」と編成の意図を示した。[br][br] 歳出を見ると、人件費や扶助費など義務的経費は77億2189万円(前年度比1・3%減)、投資的経費は10億9516万円(43・2%減)。国の第3次補正予算を活用する道路改良事業費などを今年2月に前倒して補正対応したため、21年度当初予算を合わせると、実質的に160億円を超える規模となる。[br][br] 主な新規事業は、二戸駅東口駅前広場整備と同駅周辺の石切所公民館移転新築による都市構造再編集中支援事業に4億4830万円を計上。広場と公民館はいずれも21年度中の完成を見込む。市内事業者の設備導入経費補助には1千万円、空き店舗を活用して事業を始めるための改修費用補助には100万円を盛った。[br][br] 国史跡九戸城跡の環境整備事業には1億8350万円を計上し、引き続き本丸の整備などを進める。[br][br] 新型コロナ関連事業は当初予算に盛っておらず、今後、補正予算で対応する。[br][br] 歳入のうち、自主財源は45億9511万円(10・7%減)で全体の29・2%を占める。法人税や固定資産税などの減収が見込まれ、市税は28億7934万円(5・0%減)とした。[br][br] 依存財源は111億4488万円(5・6%減)。このうち、地方交付税は61億7千万円(3・9%増)、市債は12億3220万円(32・8%減)。[br][br] プライマリーバランス(基礎的財政収支)は、元金ベースで6億8234万円の黒字。21年度末の市債残高見込み額は154億2790万円、市民1人当たりの市債残高は59万円。