清涼飲料やビールなど飲料業界6団体で構成する食品容器環境美化協会(東京)の環境美化教育表彰事業で、大間町立奥戸小が最優秀校に選ばれ、10日、農林水産大臣賞が伝達された。全校児童30人は受賞を励みに、校歌で歌い継がれる天狗(てんぐ)山や奥戸川などの地域の豊かな自然を守り抜く決意を新たにした。[br][br] 同協会は、地域社会と連携し、環境美化に継続して取り組む全国の小中学校を毎年表彰。21回目となる本年度は、各都道府県から31校の推薦があり、最優秀校4校のほか、優秀校6校、優良校21校を選定した。[br][br] 奥戸小は5、6年生が2005年から、地域の自然保護ボランティア団体「川蝉(かわせみ)会」の協力を受け、地域のシンボルである天狗山登山をしてごみ拾いをする活動に励んでいるほか、07年からは町民の飲料水になっている奥戸川の源流をたどってごみ拾いをする活動を始め、水の大切さや環境保護の重要性を学んでいる。さらに、全校を挙げた奥戸漁港の清掃も実施している。[br][br] 同校での表彰式で、同協会を代表して出席した、みちのくコカ・コーラボトリングの阿部嘉(よしみ)執行役員グループ管理本部副本部長は「今日の受賞をきっかけに優しく、たくましい大人に成長してほしい」とあいさつ。[br][br] 児童を代表し、阿部執行役員から表彰を受けた宮野ひまりさん(6年)は「受賞は町や地域の方々の協力と、先輩たちの努力のおかげ。奥戸の自然がいつまでも豊かであるよう努力していく」と誓った。[br][br] 津幡亨校長は「これからもみんなでできることを、地域の人たちと頑張っていきましょう」と呼び掛けた。