【宮城、福島で震度6】東北新幹線は電柱20本損傷 新白河―古川で被害

宮城、福島両県で震度6強を観測した地震で、JR東日本は14日、東北新幹線の一部設備に被害が確認されたとして、那須塩原―盛岡間で運転を見合わせた。線路脇の電柱約20本や高架橋の柱数本が損傷するなど被害が大きく、全線運転再開まで10日前後かかる.....
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 宮城、福島両県で震度6強を観測した地震で、JR東日本は14日、東北新幹線の一部設備に被害が確認されたとして、那須塩原―盛岡間で運転を見合わせた。線路脇の電柱約20本や高架橋の柱数本が損傷するなど被害が大きく、全線運転再開まで10日前後かかる見通し。復旧を急ぎ、部分的な再開も検討する。[br] 15日も同区間で運転見合わせを継続。東京―那須塩原間で1時間に1、2本程度、列車を走らせるほか、盛岡―新函館北斗間では一部を運休とする。[br] 東北新幹線と直通する秋田、山形両新幹線も14日は全線で運転を見合わせた。15日は秋田新幹線の盛岡―秋田間、山形新幹線の福島―新庄間で、それぞれ本数を減らして運行。東京との直通運転再開には10日前後かかるとみられる。[br] JR東によると、新白河―古川間で、線路脇に設置された電柱約20本が折れたり傾いたりしたほか、高架橋の柱数本に損傷が見つかった。乗客乗員にけがはなかった。[br] 国土交通省によると、2011年の東日本大震災では東北新幹線の大宮―いわて沼宮内間の536キロで電柱約540本、高架橋の柱約100本が損傷するなどし、震災から50日目となる同年4月29日に全線再開した。[br] JR東は震災後に補強工事を進め、対象設備を徐々に増やしてきた。東北・上越の両新幹線では28年度までに計約5千本の電柱を補強する計画で、20年度末までに計約2200本を終える。施工済みの電柱の被害は現時点で確認されていない。