【宮城、福島で震度6】原発事故の悪夢よぎる/福島第1原発

「第1原発への影響が気掛かりだ」。宮城県南部、福島県の中通りと浜通りで震度6強を観測した地震で、東京電力福島第1原発の廃炉作業に関わる東電社員らは、間もなく10年を迎える事故当時の悪夢を脳裏によみがえらせると同時に、現場確認や警戒などの対応.....
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 「第1原発への影響が気掛かりだ」。宮城県南部、福島県の中通りと浜通りで震度6強を観測した地震で、東京電力福島第1原発の廃炉作業に関わる東電社員らは、間もなく10年を迎える事故当時の悪夢を脳裏によみがえらせると同時に、現場確認や警戒などの対応に追われた。[br] 第1原発では、地震発生直後、火災警報が免震重要棟で出たため、地元消防へ連絡したが、間もなく異常がないことが確認された。[br] 第1原発を担当する東電社員は、地震直後の電話に「本店に招集がかかるか待機しているところだ。現在のところ、被害の報告はもらっていないが、しっかり巡視して情報収集する必要がある」と慌てた様子で語った。[br] 東電や原子力規制庁によると、第1原発に被害は確認されていない。福島県内で対応に当たる別の東電社員は「久しぶりにものすごい揺れを感じた。一つ一つの現場を丁寧に確認する必要があり、朝までかかるだろう」と話した。[br] 一方、原子力規制委員会では、更田豊志ふけたとよし委員長ら幹部が緊急時対応センター(ERC)に参集。東京電力や東北電力とテレビ会議で結んで情報収集に当たった。