【宮城、福島で震度6】両県で50人超負傷/火災、停電も発生

13日午後11時7分ごろ、宮城県南部、福島県の中通りと浜通りで震度6強の地震があった。両県の消防によると、50人超が負傷した。火災も宮城県塩釜市の県営住宅で発生したほか、仙台市と福島市のJR福島駅近くの集合住宅でも、各1件の火災が発生したと.....
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 13日午後11時7分ごろ、宮城県南部、福島県の中通りと浜通りで震度6強の地震があった。両県の消防によると、50人超が負傷した。火災も宮城県塩釜市の県営住宅で発生したほか、仙台市と福島市のJR福島駅近くの集合住宅でも、各1件の火災が発生したとの情報がある。電線の断線といった情報も相次ぎ、東北から関東、東海の広い範囲では大規模な停電が発生した。日本卸電力取引所の情報公開サイトによると、東北で10基以上の火力発電が停止した。[br] 気象庁によると、10年前の東日本大震災の余震とみられ、今後1週間は震度6強程度の地震に注意が必要としている。宮城、福島両県は災害対策本部を設置し、状況確認を急いでいる。避難所も開設して、一部の住民が身を寄せた。[br] 東日本高速道路などによると、東北自動車道、常磐自動車道などが通行止めになった。常磐自動車道では路面の隆起や土砂崩れが起きた。[br] JR東日本によると、東北、上越、北陸、東海道の各新幹線が一部区間で停電し一時運休。電力会社などによると、停電も東北から関東、東海の広範囲で少なくとも約90万軒で発生した。[br] 原子力規制庁によると、東京電力福島第1原発に地震による被害は確認されていない。各電力会社によると、宮城県の女川原発で設備に目立った異常はなく、放射線監視装置の数値も変化はない。茨城県の東海第2原発や新潟県の柏崎刈羽原発も異常はなかった。[br] 成田国際空港会社によると、成田空港の滑走路を閉鎖して点検したところ、異常がなかった。[br] 気象庁によると、震源地は福島県沖で、震源の深さは約55キロ。地震の規模はマグニチュード(M)7・3と推定。その後も震度3などの地震が続いた。東北沖を震源とする最大震度6強の地震は、2011年4月以来約10年ぶり。沿岸では若干の海面変動があるかもしれないが、津波の心配はないとしている。[br] 政府は首相官邸の危機管理センターに官邸対策室を設けて情報収集し、菅義偉首相は住民に「出歩かず、余震に備えてほしい」と呼び掛けた。警察庁は災害警備本部を設置した。岸信夫防衛相は、早急な被害状況の把握や災害対応に万全を期すよう自衛隊に指示した。