第2回弁論、耐震性再検査巡り平行線 十和田・新渡戸記念館明け渡し訴訟

耐震強度不足で廃止した旧十和田市立新渡戸記念館を巡り、市が新渡戸家に建物の明け渡しを求めている訴訟の第2回弁論が10日、青森地裁十和田支部(北川瞬裁判官)で行われた。新渡戸家側は独自にコンクリート強度の推定調査をした結果を基に、再検査をすべ.....
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 耐震強度不足で廃止した旧十和田市立新渡戸記念館を巡り、市が新渡戸家に建物の明け渡しを求めている訴訟の第2回弁論が10日、青森地裁十和田支部(北川瞬裁判官)で行われた。新渡戸家側は独自にコンクリート強度の推定調査をした結果を基に、再検査をすべきだとする専門家の意見書を提出。一方、市側は「先の行政訴訟の判決で、再検査の必要性がないことが示されている」と主張した。[br][br] 新渡戸家側の書面によると、昨年10月、独自に専門会社に依頼し、非破壊の検査法でコンクリート強度の推定調査を実施。その結果から、「適切な診断を行った場合、耐震性に問題がないと判断される可能性が高い」と訴えた。[br][br] 次回4月28日の進行協議で、建物のコンクリートの一部(コア)を抜き出して調査した上で、耐震性を診断することを求める書面などを提出する。[br][br] 一方、市側は「記念館の廃止は法的に確定し、耐震性については行政訴訟の一連の過程で検討が尽くされている」と指摘。新渡戸家が建物を不法占有していることで、市が敷地を返還する義務が妨げられているとした。