天鐘(2月6日)

久しぶりに小走りしたら息が切れ、呼吸が苦しくなった。よもやコロナか、数年前に患った呼吸器の悪化か―と怯(おび)えたが、出掛けにマスクを3重にしたのが原因だった▼冬はマスクを欠かさず、数年前から2重にしている。昨年はコロナで不織布マスクが入手.....
有料会員に登録すれば記事全文をお読みになれます。デーリー東北のご購読者は無料で会員登録できます。
ログインの方はこちら
新規会員登録の方はこちら
お気に入り登録
週間記事ランキング
 久しぶりに小走りしたら息が切れ、呼吸が苦しくなった。よもやコロナか、数年前に患った呼吸器の悪化か―と怯(おび)えたが、出掛けにマスクを3重にしたのが原因だった▼冬はマスクを欠かさず、数年前から2重にしている。昨年はコロナで不織布マスクが入手困難となり1枚で我慢した。秋口からようやく店頭に出回ったので2枚に戻し、その日は2枚を布マスクで覆ってみた▼さすがに3重は急に動くと息切れするが、1枚では頰の隙間から外気がスースー入るようで心許(こころもと)ない。白一色も詰まらないので、色や柄付きの布製やウレタン製を隙間カバー用の“レイヤード”として使っている▼マスク嫌いのトランプ氏が去ったホワイトハウスではバイデン大統領の2重マスクが話題だ。だが、トランプ支持者らは「自由への介入」と未だにマスクを敵視。防疫とは別の問題にすり替えて反発している▼コロナ闖入(ちんにゅう)の初めは誰もが無知で、某医師などはテレビで「ウイルスにマスクは無力」としたり顔で断言。誤信した人達が3密で飛沫(ひまつ)を飛ばし、感染拡大の片棒を担いだ。でも今や世界はマスクとワクチン頼みだ▼米疾病対策センター(CDC)は「医療用の上に布なら感染防止用のN95マスクに近づく」と推定。多少息苦しいがコロナを恐れる弱者には一考の価値がありそう。あのファウチ博士も化学の実験器具模様の布マスクがよく似合っていた。