10~12月期業況5期ぶり改善も低水準/青銀調査

青森銀行は1日までに、青森県内企業の業況調査(2020年10~12月期)をまとめた。業況を示す企業業況判断指数(BSI)は、前期(7~9月期)に比べ24・5ポイント改善し、マイナス21・8と、5期ぶりに上昇した。新型コロナウイルスによる景気.....
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 青森銀行は1日までに、青森県内企業の業況調査(2020年10~12月期)をまとめた。業況を示す企業業況判断指数(BSI)は、前期(7~9月期)に比べ24・5ポイント改善し、マイナス21・8と、5期ぶりに上昇した。新型コロナウイルスによる景気悪化で、リーマン・ショック直後に近い水準に落ち込んでいたが、政府や自治体による各種需要喚起策で経済が徐々に回復し、全産業で業況が上向いた。ただ、新型コロナ以前の数値に及ばず、先行きは不透明な状況が続く。[br][br] BSIは、前年同期と比べ、業況が「良好」「やや良好」とした企業の割合から「不振」「やや不振」とした割合を差し引いた値。21年1月上旬に県内中堅企業317社にアンケートを行い、220社(回答率69・4%)から回答を得た。[br][br] 業種別では、小売業が6・7(61・5ポイント増)と大幅に改善。巣ごもり需要で飲食料品や家具などが好調で、自動車も新車投入効果で上向いた。製造業はマイナス29・4(18・8ポイント増)と国内外の経済活動の再開で回復傾向にある。[br][br] 運輸・サービス業は道路貨物や情報サービスが好調でマイナス39・6(21・9ポイント増)。卸売業はマイナス28・0(17・5ポイント増)、建設業はマイナス4・9(16・8ポイント増)だった。[br][br] 地区別では、県南地区がマイナス28・6(28・7ポイント増)、青森地区はマイナス10・0(32・5ポイント増)、津軽地区はマイナス28・6(9・4ポイント増)。[br][br] 次期(21年1~3月期)BSIは、今期より10・6ポイント低下のマイナス32・4を見込んでいる。