VISITはちのへがオンラインシステム導入 宿泊、飲食など4分野で順次運用

VISITはちのへのウェブサイトを示し、新システムの利点を説明する職員=八戸市 
VISITはちのへのウェブサイトを示し、新システムの利点を説明する職員=八戸市 
八戸圏域版DMO(観光地域づくり推進法人)「VISIT(ビジット)はちのへ」は、圏域内の観光・物産関連事業者がオンラインで商品やサービスを提供できる新たなシステムを導入し、昨年12月から順次運用している。オンラインシステムの「プラットフォー.....
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 八戸圏域版DMO(観光地域づくり推進法人)「VISIT(ビジット)はちのへ」は、圏域内の観光・物産関連事業者がオンラインで商品やサービスを提供できる新たなシステムを導入し、昨年12月から順次運用している。オンラインシステムの「プラットフォーム(基盤)」として、デジタル技術を活用したマーケティング事業との連動も図る。地域の事業者がインターネット戦略に課題を抱える中、オンライン販売機能を高度化して事業者と顧客をつなげ、流通手段の拡大を図りたい考えだ。[br][br] VISITによると、新システムはオーストラリアなどで利用が広がっている「TXA」を基に、同様のシステムを日本国内で提供する「ツーリズム・エクスチェンジ・ジャパン」(TXJ、広島市)とVISITが共同で構築した。日本版の「TXJシステム」として、全国に先駆けて運用を開始したという。[br][br] 新システム導入により、八戸圏域に来訪する旅行者は、宿泊施設や現地での体験メニュー、飲食店利用などの予約をVISITのウェブサイトから一括して申し込むことが可能になる。決済機能も備え、オンラインで全ての手続きができるのも利点の一つだ。[br][br] 現在、運用されているのは体験メニューのみで、サービスを提供する事業者として「ACプロモート」(八戸市)と「南部どき」(南部町)が参加。本年度中に宿泊、飲食、物産のメニューも追加し、全部で四つのカテゴリーを整える。[br][br] VISITは今後、新システムとデジタルマーケティングを組み合わせ、地域の事業者支援に向けた仕組みづくりを進める。インバウンド(訪日外国人客)戦略をサポートする企業のほか、ネット広告で国内トップシェアのサイバーエージェント(東京)などとも連携し、デジタル技術で事業を変革する「デジタルトランスフォーメーション」(DX)を推進する方針だ。[br][br] 新システムの導入効果について、担当者は「八戸圏域を訪れる旅行者の情報を把握して分析し、より効果的なデジタル広告などを発信できるようになる」と説明。「新型コロナウイルスが落ち着く時を見据えて八戸圏域の認知度を高め、地域の集客力向上や事業者の流通チャンネルの拡大につなげたい」としている。VISITはちのへのウェブサイトを示し、新システムの利点を説明する職員=八戸市