牛の給餌支援アプリ30日公開 北里大・鍋西准教授が開発

30日に公開する飼料設計アドバイスシステム「フィードバランサー」のレーダーチャート画面を紹介する鍋西久准教授=27日、十和田市
30日に公開する飼料設計アドバイスシステム「フィードバランサー」のレーダーチャート画面を紹介する鍋西久准教授=27日、十和田市
繁殖雌牛の受胎率向上につなげようと、北里大獣医学部(十和田市)の鍋西久准教授が開発した飼料設計アドバイスシステム「フィードバランサー」が30日、スマートフォン向けアプリで公開される。牛の体重や与えた餌などの必要な情報を入力すれば、栄養の過不.....
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 繁殖雌牛の受胎率向上につなげようと、北里大獣医学部(十和田市)の鍋西久准教授が開発した飼料設計アドバイスシステム「フィードバランサー」が30日、スマートフォン向けアプリで公開される。牛の体重や与えた餌などの必要な情報を入力すれば、栄養の過不足がレーダーチャートで表示される仕組みで、理想的な栄養バランスにつなげることが期待できる。ベーシック版は無料で、基本ソフト「iOS」「アンドロイド」に対応した。[br][br] 鍋西准教授によると、農家の収益に影響を及ぼす繁殖成績の低下は近年、課題とされているが、本質的な問題は栄養管理にあるという。一方、農家が客観的なデータを基に給餌することは難しく、勘や経験に頼っているのが現状だ。[br][br] アプリは一般農家向けに適切な給餌をアドバイスする支援ツールとして開発。当初は昨秋に提供を開始する予定だったが、発育中の子牛向けのプログラムも搭載するため、公開を延期していた。[br][br] 飼料は250種類から選択できるが、今後は民間の飼料業者にデータ提供を呼び掛け、ライブラリーを増やす考え。また、3月中にはオリジナル飼料の登録なども可能な月額制の有料版も公開する。[br][br] 鍋西准教授は「一般農家ならベーシック版でも十分な物差しになる。繁殖において餌の重要度は高い。アプリで直感的に給餌内容を確認してほしい」と話す。[br][br] 問い合わせは、鍋西准教授が代表を務める同大発のベンチャー企業「ライブストックジャパン合同会社」=電話090(3367)2525=へ。30日に公開する飼料設計アドバイスシステム「フィードバランサー」のレーダーチャート画面を紹介する鍋西久准教授=27日、十和田市