小中は各3校に集約、杉沢小統合へ 南部町が方針決定

高橋力也教育長(左)に学校統廃合の協議結果を答申する芦名均委員長=27日、南部町役場
高橋力也教育長(左)に学校統廃合の協議結果を答申する芦名均委員長=27日、南部町役場
南部町立小中学校の統廃合について、町総合教育会議(議長・工藤祐直町長)は27日、小学校は現行の8校から3校、中学校は4校から3校にそれぞれ統合し、名川、南部、福地の各地域に小中学校を1校ずつ配置する方針を決めた。統合時期は2022年度末。昨.....
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 南部町立小中学校の統廃合について、町総合教育会議(議長・工藤祐直町長)は27日、小学校は現行の8校から3校、中学校は4校から3校にそれぞれ統合し、名川、南部、福地の各地域に小中学校を1校ずつ配置する方針を決めた。統合時期は2022年度末。昨年10月の住民説明会で存続の方針案が示された杉沢小は、その後の意見交換や学区内のアンケート結果を受けて統合が適当とした。[br][br] 同会議に先立ち、町学校統廃合検討委(芦名均委員長)から町教委への答申があり、芦名委員長が高橋力也教育長に協議結果を手渡した。[br][br] 内容は、小学校は▽剣吉、名久井、名川南を統合した「名川小」(場所は現名久井小)▽南部、向を統合した「南部小」(現南部小)▽福地、福田、杉沢を統合した「福地小」(現福田小)―の3校とした。中学校は名川と南部はそのまま残し、福地と杉沢を統合して「福地中」(現福地中)とした。[br][br] 芦名委員長は統廃合の意義について「子どもたちの人間性や社会性を伸ばすためには一定の学校規模が必要」と説明。杉沢小については「存続を求める地域の声は分かるが、保護者の意見や学びの環境を考えると統合は致し方ない」と理解を求めた。[br][br] 町教委は今月28日の町議会議員全員協議会で方針を報告した上で、21年度に統合後の学校の枠組みで準備委を設置。通学方法や学校の体制、PTA組織などについて地域の実情に応じた協議を進める。[br][br] 高橋教育長は「学校が統合になっても地域とのつながりが維持されるよう、準備委で学校活動や行事のあり方を検討していきたい」と述べた。高橋力也教育長(左)に学校統廃合の協議結果を答申する芦名均委員長=27日、南部町役場