【スケートインターハイ・総評】スピード勢健闘、アイスホッケー4強入りゼロ 

長野県を舞台に開かれた第70回全国高校スケート・アイスホッケー選手権は25日、5日間の熱戦に幕を閉じた。青森県勢はスピードで4年ぶりの優勝があったほか、準優勝、入賞各1、フィギュアで入賞1とまずまずの成績だったが、アイスホッケーは4強入りが.....
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 長野県を舞台に開かれた第70回全国高校スケート・アイスホッケー選手権は25日、5日間の熱戦に幕を閉じた。青森県勢はスピードで4年ぶりの優勝があったほか、準優勝、入賞各1、フィギュアで入賞1とまずまずの成績だったが、アイスホッケーは4強入りがゼロと今後に課題を残した。戦いぶりを振り返った。[br][br] 【スピードスケート】[br] 男子は橋本芳彦(八戸西3年)が1万メートル優勝、5000メートル2位と長距離2種目で表彰台に立った。これまで地道に積み重ねてきた努力が実った格好。女子団体追い抜きでは八戸西が7位入賞。他の種目で順位は振るわなかったが、出場選手の多くが自己ベストを更新するなど健闘した。[br][br] タイムが伸びた要因には、地元の屋内リンク「YSアリーナ八戸」が供用2季目を迎え、本格的な氷上練習に取り組める期間が長くなったことが挙げられる。八戸西の尾崎光男監督は「他地域の指導者から『選手たちのフォームが安定している』と変化を指摘された」という。[br][br] 一方、男女とも部員不足でリレー種目にエントリーできる学校がないなど、選手層の薄さは気掛かり。屋内リンク開業効果で、小学生世代は増えつつあるだけに競技団体は学校と連携して、継続して競技に取り組める環境づくり、競技力向上に力を入れてほしい。[br][br] 【アイスホッケー】[br] 3校が出場したが、八戸工のベスト8が最高。組み合わせの不運もあったとはいえ、県大会優勝の工大一は2回戦で駒大苫小牧(北海道)に、八戸は1回戦で釧路工(北海道)にそれぞれ大敗した。[br][br] 工大一以外は人数も少なく、選手確保が最優先の課題となっている一方、有望な地元中学生はレベルの高い環境を求め、北海道など県外に進学するケースが増えている。いかに競技者を地元につなぎ止め、魅力ある環境を提供できるか、競技団体は小学生チームや中学、高校と連携して真剣に考えていく必要があろう。[br][br] 【フィギュアスケート】[br] 女子では最後のインターハイとなった渡辺倫果(青森山田)が唯一フリーに進み、5位入賞と結果を出した。本田望結(同)、高屋敷みなも(八戸)、男子の木村哲太(八学光星)の1年生3人はフリーに進めず、来季の巻き返しが期待される。