市中心街の課題解決へ提言 歴史的建築物保存や体育施設再編/八戸工大生が研究成果披露

八戸市中心街活性化に向けたアイデアを発表する学生
八戸市中心街活性化に向けたアイデアを発表する学生
八戸工業大は20日、八戸市の「はっち」で、同大や市、第三セクターの「まちづくり八戸」と共同で取り組んでいる、市中心街の課題解決に向けた研究の最終報告会を開いた。同大工学部土木建築工学科の学生が六つのグループに分かれ、歴史的建築物の保存や長根.....
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 八戸工業大は20日、八戸市の「はっち」で、同大や市、第三セクターの「まちづくり八戸」と共同で取り組んでいる、市中心街の課題解決に向けた研究の最終報告会を開いた。同大工学部土木建築工学科の学生が六つのグループに分かれ、歴史的建築物の保存や長根公園内の施設再編などの研究の成果を市民らに披露した。[br][br] 同大などの市中心街活性化への取り組みは2016年度から毎年行われ、市が示した課題について、学生が調査・研究を重ね、解決策を提言している。[br][br] 本年度は▽良好な景観を形成する歴史的建築物の分布や保存▽中心街の景観デザインプラン▽長根公園内の体育施設の再編―など6項目について調査した。[br][br] 歴史的建築物について調査したグループは、19年に創業100年を迎えた同市寺横町の「柏木旅館」に着目。金融機関などと連携し「まちづくりファンド」を立ち上げ、旅館内で利用されていない部屋を「猫カフェ」としてリノベーションすることを提言した。[br][br] 別のグループは、長根公園の体育施設の再編について、市民180人へのアンケートを実施。体育館へのニーズが高かったことを踏まえ、プールや柔道、剣道場を集約し、現在の市体育館を地下1階、地上3階建てに建て替えることを提案した。また、付近の道路も一体的に整備を行い、市道を「伊調馨記念ロード」として拡幅を行うべきだ―とした。[br][br] この日発表された研究成果は、市や八戸商工会議所に提案される。八戸市中心街活性化に向けたアイデアを発表する学生