【スケートインターハイ】安定のラップタイム、悲願の頂点/橋本(八戸西)

表彰台の頂点に立ち、金メダルを手にガッツポーズの橋本芳彦
表彰台の頂点に立ち、金メダルを手にガッツポーズの橋本芳彦
レース途中まで他選手のタイムを下回っていても、前を滑る選手が転倒しても、自分の両目のコンタクトレンズが外れても、「終わるまで気付かなかった」ほどレースに集中していた。持ち味の「安定したラップタイム」をキープし続け、25周を駆け抜けた。橋本芳.....
有料会員に登録すれば記事全文をお読みになれます。デーリー東北のご購読者は無料で会員登録できます。
ログインの方はこちら
新規会員登録の方はこちら
お気に入り登録
週間記事ランキング
 レース途中まで他選手のタイムを下回っていても、前を滑る選手が転倒しても、自分の両目のコンタクトレンズが外れても、「終わるまで気付かなかった」ほどレースに集中していた。持ち味の「安定したラップタイム」をキープし続け、25周を駆け抜けた。橋本芳彦(八戸西)が高校最後のインターハイで、悲願だった表彰台の頂点に立った。[br][br] 21日の5000メートルで前半に飛ばしすぎて終盤に失速した教訓を胸に、1万メートルのスタートラインに立った。「最初は抑え目で入って32秒台を刻み、残り10周でペースを上げていくイメージ」。尾崎光男監督と確認していたプラン通り、全25周のうち20周で目安としていた32秒台をキープした。ゴールタイムは県高校記録でもある自己ベストを7秒更新した。[br][br] 会心のレースは、これまでの試行錯誤の積み重ねがあったからこそだった。スピードを上げる際、上半身に力が入り、安定感を欠く癖があったため、昨年12月に後ろで手を組むフォームに変更。「全日本選手権で試したら、いい感触で自己ベストも出た」。昨季のインターハイで思うように結果が出なかったことから、全ての大会で力を出し切るのではなく、「自分の課題を直す場所だと思って、大会に臨んできた」。[br][br] 入念な調整により、「高校で滑るのは先月以来2度目」という1万メートルで結果を出した。青森県勢では「憧れの先輩」でもある山本大史(八戸西高―明大)以来のV。「ようやく(山本に)並べたかな」とおどけた。[br][br] 高校最後の大舞台を最高の形で締めくくった。大学は法大に進学予定。「まだタイムを伸ばせる感触がある。大学では1年目から活躍できるようになりたい」。青森県の長距離エースから日本のトップ選手を目指す、確かな一歩を踏み出した。表彰台の頂点に立ち、金メダルを手にガッツポーズの橋本芳彦