一足早く春の香り 山ウド出荷シーズン

山ウドの収穫作業に励む長野晃さん(左)と妻の節子さん=21日、新郷村
山ウドの収穫作業に励む長野晃さん(左)と妻の節子さん=21日、新郷村
シャキシャキした歯触りと豊かな風味が持ち味の山ウドが、三八地域で出荷シーズンを迎えている。土の中で日光に当てずに育てるため、茎は真っ白でみずみずしく、ビニールハウスの中には一足早く春の香りが漂っている。 山ウドは、真冬でも収穫できる作物で、.....
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シャキシャキした歯触りと豊かな風味が持ち味の山ウドが、三八地域で出荷シーズンを迎えている。土の中で日光に当てずに育てるため、茎は真っ白でみずみずしく、ビニールハウスの中には一足早く春の香りが漂っている。[br][br] 山ウドは、真冬でも収穫できる作物で、八戸農協管内では新郷村で生産が盛ん。ただ、村内には多い時で10人以上生産者がいたものの、高齢化などで減少し、現在は4人の生産者が年間約14トンを出荷している。[br][br] 春に定植した株を11月に畑から掘り出し、ハウス内に掘った深さ45センチほどの栽培床に並べ、土で覆う。地下に埋め込んだ電熱線で加温できる仕組みになっており、若芽が地上に顔を出すと収穫できる。[br][br] 30年以上前から栽培に取り組む同村戸来の長野晃さん(79)は21日、妻の節子さん(74)と朝から収穫作業に励んだ。例年1月初旬から出荷し始めるが、今年は寒さが厳しく、2週間遅れで収穫を始めた。[br][br] 今冬は低温で、芽の部分がいつもより伸びなかったというが、「太さは十分で、おいしく仕上がった。酢みそあえやきんぴら、天ぷらなどで食べてほしい」と手応えを語った。山ウドの収穫作業に励む長野晃さん(左)と妻の節子さん=21日、新郷村