八戸総合卸センター拡張へ 23年秋にも分譲開始

多様な企業が集積する卸センター。現在ある用地の東側を拡張し、2023年11月ごろの分譲開始を目指す(赤い部分が拡張する用地)
多様な企業が集積する卸センター。現在ある用地の東側を拡張し、2023年11月ごろの分譲開始を目指す(赤い部分が拡張する用地)
八戸市で商業団地「卸センター」を運営する協同組合八戸総合卸センター(川﨑益美理事長)が用地の拡張を計画していることが20日、同組合への取材で分かった。現在、空きスペースや空き倉庫はないが、用地の拡張によって、立地を希望する新規企業などからの.....
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 八戸市で商業団地「卸センター」を運営する協同組合八戸総合卸センター(川﨑益美理事長)が用地の拡張を計画していることが20日、同組合への取材で分かった。現在、空きスペースや空き倉庫はないが、用地の拡張によって、立地を希望する新規企業などからの要望に対応するのが狙い。さらなる企業の進出や物流の拠点性を高め、雇用拡大や産業振興につなげる。2022年5月にも造成工事に着手し、23年11月ごろの分譲開始を目指す。[br][br] 同組合事務局によると、現状では組合の加盟企業の業務拡大などに対応できないため、数年前から用地拡張の可能性について内部で検討を始め、市と事業化に向けた課題を整理した上で20年3月に基本構想を策定。同8月から土地所有者への説明や用地交渉などを進めてきた。[br][br] 現在の用地東側に拡張する方針で、開発面積は8万4768平方メートル、分譲する面積は5万6115平方メートル。既に組合の加盟企業などから問い合わせがあり、全11区画のうち、5区画が埋まっており、残りは6区画。価格は1坪(約3・3平方メートル)当たり10万円を予定している。事業用の分譲地ほか、共同駐車場を4カ所設ける計画だという。[br][br] 拡張予定地は農地のため、現在は青森県や市と協議し、農業振興地域からの除外の手続きを実施中。今後、農地転用や開発許可などの申請を行った上で造成工事に着手する予定で、工事期間は22年5月から1年半程度を見込んでいる。総事業費は未定だが、「20億円以内に抑えたい」(川﨑理事長)との考えだ。[br][br] 同組合は1969年設立。現在は卸売業や運送業など72社が組合員として加盟する。設立以来、77年と99年に用地拡張を行っており、今回で3度目となる。[br][br] 川﨑理事長は、地域住民の理解と協力に感謝した上で、「卸センターは立地の良さから市内外の企業の注目も高い。遅れが出ないよう着実に事業を進めたい」としている。多様な企業が集積する卸センター。現在ある用地の東側を拡張し、2023年11月ごろの分譲開始を目指す(赤い部分が拡張する用地)