連合青森が春闘方針 賃上げ1万500円要求、コロナ懸念も「格差是正を」

2021年春闘に向け、連合青森(塩谷進会長)は8日、青森市で第1回闘争委員会を開き、前年より500円低い、月額1万500円程度(増加率5・0%程度)の賃上げを要求する方針を決めた。賃金を底上げするベースアップ(ベア)の要求は8年連続。新型コ.....
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 2021年春闘に向け、連合青森(塩谷進会長)は8日、青森市で第1回闘争委員会を開き、前年より500円低い、月額1万500円程度(増加率5・0%程度)の賃上げを要求する方針を決めた。賃金を底上げするベースアップ(ベア)の要求は8年連続。新型コロナウイルスで業績が悪化する企業が多く、交渉の難航が予想されるが、塩谷会長は「厳しい状況は理解するが、賃上げの流れを継続し企業規模間や雇用形態間の格差是正を図りたい」と強調した。[br][br] 要求額は連合青森が実施する調査を基に、県内の賃金情勢を踏まえ、前年より500円減となった。要求額の内訳は定期昇給制度が確立していない場合、定期昇給相当分として3600円(増加率2・0%程度)、ベア分4600円程度(2・0%)、格差是正分2300円(1・0%)。定期昇給制度がある場合は、賃金カーブを維持した上で、ベア分4600円程度と格差是正分2300円の計6900円程度の上積みを求める。[br][br] 18歳高卒初任給は、20年の東北6県男女平均初任給(15万5800円)の水準への到達を目標に掲げた。企業内全ての労働者を対象にした企業内最低賃金は、時給千円以上での協定締結を目指す。[br][br] 21年春闘の闘争方針について塩谷会長は「雇用を守ることと賃上げは二者択一でない。働きの価値に見合った処遇が担保されるよう、一丸となって闘っていく」と述べた。[br][br] 連合青森は29日に県経営者協会に労使交渉を申し入れる。3月6日に総決起集会を開き、同10日に同協会との労使交渉懇談会に臨む。