にらみ利かす異国の鬼2体展示 コロナ退散願う/大間崎レストハウス

大間崎レストハウスに展示されている「千里眼」(左)と順風耳
大間崎レストハウスに展示されている「千里眼」(左)と順風耳
人と鬼の戦いを描き、劇場版アニメ映画が国内興行収入記録を塗り替えるなど、空前のブームとなっている「鬼滅(きめつ)の刃(やいば)」。にわかに鬼が注目を集める中、本州最北端にある大間崎レストハウスでは、津軽海峡ににらみを利かすように異国の鬼2体.....
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 人と鬼の戦いを描き、劇場版アニメ映画が国内興行収入記録を塗り替えるなど、空前のブームとなっている「鬼滅(きめつ)の刃(やいば)」。にわかに鬼が注目を集める中、本州最北端にある大間崎レストハウスでは、津軽海峡ににらみを利かすように異国の鬼2体が展示されている。11日まではライトアップした姿も楽しめる。[br][br] 鬼は台湾、中国、東南アジアなどで祭られる海上守護の女神・天妃(てんぴ)様(別名・媽祖(まそ))の従者である「順風耳(じゅんぷうじ)」(青鬼)と「千里眼」(赤鬼)。昔は悪さをしていたが、天妃様に懲らしめられて改心し、従うようになった。順風耳は悪の兆候や悪巧みを聞きつける能力、千里眼は千里(約3930キロ)先の出来事を感知できる能力を持つとされる。[br][br] 大間町では1696(元禄9)年、大間稲荷神社に天妃様が祭られ、遷座300年の1996年から、漁業の安全や大漁を祈願する「天妃様行列」が行われている。今回展示されているのは神社の物とは別で、台湾との交流に尽力した町観光協会前会長の故大見光男さんが、友好の証しとして譲り受けた。全長はそれぞれ2・5メートル弱となっている。[br][br] 2020年は新型コロナウイルスが世界中で猛威を振るい、今なお収束の兆しは見えていない。観光案内などを行う大間崎レストハウスも開館できなかった。光男さんの息子で同協会会長を務める義紀さんは「疫病退散と大漁の願いを世界に発信したい」と話している。[br][br] ライトアップは午後4時から午前1時まで。11日以降の展示は未定。大間崎レストハウスに展示されている「千里眼」(左)と順風耳