八戸市の生活保護停止処分取り消しを/県が裁決

八戸市の生活保護停止処分通知の内容が不十分だとして、市内の60代男性が昨年10月、青森県に対して求めていた審査について、県は市の停止処分を取り消すよう裁決したことが23日、分かった。裁決は15日付。 男性の生活保護を巡っては、市が2017年.....
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 八戸市の生活保護停止処分通知の内容が不十分だとして、市内の60代男性が昨年10月、青森県に対して求めていた審査について、県は市の停止処分を取り消すよう裁決したことが23日、分かった。裁決は15日付。[br][br] 男性の生活保護を巡っては、市が2017年1月、指導指示に従わなかったことを理由に廃止処分を決定したが、県は処分が重すぎるとして18年10月に廃止処分を取り消すよう裁決。19年8月、市は廃止から停止に処分を転換していた。[br][br] 今回の裁決では、県が市や男性側から聞き取りなどを行った結果、処分通知に具体的な理由が明記されていないことや、男性の意見を聞く場を設けなかったと指摘。行政不服手続法と生活保護法に違反しているとして、市の停止処分の取り消しを求めた。[br][br] 市福祉部は「今後は処分の根拠や理由を具体的に示していくとともに、決裁書の内容を真摯(しんし)に受け止め、適切に対応していきたい」とコメントを出した。