八戸えんぶり「一斉摺り」承認 37組中21組が参加意向

一斉摺りなどの実施方針を承認した八戸地方えんぶり保存振興会の理事会=18日、八戸市
一斉摺りなどの実施方針を承認した八戸地方えんぶり保存振興会の理事会=18日、八戸市
来年2月17~20日の「八戸えんぶり」を巡り、八戸地方えんぶり保存振興会(塚原隆市会長)は18日、八戸市のユートリーで理事会を開き、市中心街で各えんぶり組が競演する「一斉摺(ず)り」などの行事を実施する方針を承認した。長者山新羅神社が「奉納.....
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 来年2月17~20日の「八戸えんぶり」を巡り、八戸地方えんぶり保存振興会(塚原隆市会長)は18日、八戸市のユートリーで理事会を開き、市中心街で各えんぶり組が競演する「一斉摺(ず)り」などの行事を実施する方針を承認した。長者山新羅神社が「奉納摺り」と「長者山稲荷大神御神輿渡御式」の二つの神事を中止したことを受け、八戸地域の37組に一斉摺りへの参加について調査した結果、21組が参加意向を示したことも報告された。保存振興会などの関係団体は、来年1月中旬の感染状況を踏まえて開催可否を最終判断する。[br][br] 理事会には関係者約15人が出席。一斉摺り(2月17日)やかがり火えんぶり(17~20日)など、保存振興会が主催する各種行事を実施する方向性について出席者から異論は出なかった。[br][br] 保存振興会が今月14日を回答期限に行った調査によると、21組が一斉摺りに参加する意向。11月に実施されたアンケートでは、26組が参加すると回答していたが、神事の中止や感染状況を鑑みて5組が方針を変えたという。今年の一斉摺りには33組が参加していた。[br][br] 現段階で一斉摺り会場は例年同様に三日町、十三日町、六日町、ヤグラ横町を予定しているが、参加組数が減る分、組ごとの間隔を十分に広げる。組側と観客の距離を保つため、観客は車道内に入れず、歩道から観覧してもらう方向で検討中。開始時刻は例年から変更して午前11時スタートで調整しており、公演時間は10分短縮の30分間とする。[br][br] 行事全体に関する感染防止対策として、各組には練習時の検温や消毒、定期的な換気の徹底を促す。保存振興会が検温器や消毒液を各組に配布する予定。[br][br] 各行事の観客には、ソーシャルディスタンス(社会的距離)の確保やマスク着用を呼び掛ける。かがり火えんぶりなどは人が密集しないような会場設営とし、ブース出店する飲食業者はフェースシールドを着用する。大型休憩所内のテーブルには間仕切りを設ける。[br][br] 塚原会長は「一斉摺りなどを従来通り実施するためにはどうすればいいのか、開催前提で議論を進めていく。来年は観光客を呼ぶのではなく、市民に楽しんでもらう八戸えんぶりにしたい」と強調した。一斉摺りなどの実施方針を承認した八戸地方えんぶり保存振興会の理事会=18日、八戸市