第99回全国高校サッカー選手権は31日に開幕する。各都道府県を勝ち抜いた48校を紹介する。[br][br] ▽札幌大谷(北海道)5大会ぶり3度目。最前線の伊東を軸に、スピードのある佐野、秋山の両サイドハーフが絡んだ攻撃が強み。北海道大会4試合を2失点にとどめた堅守から繰り出す速攻に威力がある。まずは初の3回戦進出を狙う。[br][br] ▽青森山田 24大会連続26度目。前回準優勝で、今回も優勝候補として2大会ぶりの王座奪還を目指す。J1浦和入りするDF藤原主将が束ねる守備は堅固。前回4得点と活躍した2年のMF松木ら攻撃陣も戦力が充実し、隙がない。[br][br] ▽遠野(岩手)2大会ぶり29度目。伝統の粘り強い堅守が健在で、県大会4試合を1失点で突破した。中盤もこなすDF高橋和主将が守備の要。機動力がある2トップの平、朝日田が速攻から好機をつくる。4大会ぶりの初戦突破を目指す。[br][br] ▽仙台育英(宮城)4大会連続35度目。30大会ぶりに8強進出した前回を経験した主力が残り、56大会ぶりの4強も視野に入れる。身長184センチのMF島野が攻守の軸。2トップの吉田、佐藤は運動量豊富で前線からの守備の起点にもなる。[br][br] ▽ノースアジア大明桜(秋田)27大会ぶり4度目。国見(長崎)やJクラブの下部組織も指導した原監督の下、パスをつないで崩す形で県大会を勝ち上がった。中央のFW斎藤光に俊足の両ウイングが絡んで迫力を出す。初勝利を果たせるか。[br][br] ▽日大山形(山形)5大会ぶり14度目。ハードワークが売り。県大会は準々決勝以降、全て延長戦を制した粘り強さが光る。守備的MF大河原が攻守の要。佐藤秀が最前線の中央で攻撃の起点となる。県勢で14大会ぶりの初戦突破を目指す。[br][br] ▽学法石川(福島)初出場。県大会で6連覇中だった尚志などを破り、全国の舞台に立つ。DF大津主将が軸となる組織的な守備から繰り出す速攻を得意とする。全体が連動する攻撃は分厚く、中央で待ち構えるFW倉島の決定力も光る。[br][br] ▽鹿島学園(茨城)4大会ぶり9度目。中盤の大沢がパスを散らし、迫力のある攻撃を展開する。身長186センチのエゼは身体能力が高く、今大会注目のストライカー。空中戦に強い守備ラインの遠藤と瀬口はセットプレーでも頼りとなる。