「第2青函」の意義強調 日鉄会長「東北全体に効果」

 インタビューに応じる日本プロジェクト産業協議会の進藤孝生会長=16日午後、東京都内
 インタビューに応じる日本プロジェクト産業協議会の進藤孝生会長=16日午後、東京都内
建設や鉄鋼関連企業などで構成する「日本プロジェクト産業協議会」(JAPIC)の進藤孝生会長(71)=日本製鉄会長=は16日、共同通信のインタビューに応じ「『第2の青函トンネル』は、北海道と青森だけでなく東北全体へ経済効果がある」と述べ、意義.....
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 建設や鉄鋼関連企業などで構成する「日本プロジェクト産業協議会」(JAPIC)の進藤孝生会長(71)=日本製鉄会長=は16日、共同通信のインタビューに応じ「『第2の青函トンネル』は、北海道と青森だけでなく東北全体へ経済効果がある」と述べ、意義を強調した。[br][br] 第2の青函トンネルはJAPICが9日、国土交通省に建設を提言した。全長約31キロで総事業費7200億円。鉄道貨物の線路と自動運転車専用の道路を通す計画で、物流のコスト削減や時間短縮を狙う。既存の青函トンネルは新幹線専用にして輸送力を向上させる。[br][br] 北海道と青森への経済効果を年間878億円と試算するが、今後は東北や東京などより広い地域への波及効果も提言に追加する考えを示した。[br][br] 国が他に進めるべき案件として「四国新幹線」「瀬戸内クルーズの港湾拠点整備」を挙げた。進藤氏は欧米がインフラ整備費用を過去20年で倍増させた一方、日本は半分以下になったと指摘。地域の競争力向上に向けた投資が重要だと訴えた。[br][br] 近年多発する豪雨水害は「温暖化で新たな次元に入った」と述べ、従来の対策では不十分との考えを示した。高規格堤防(スーパー堤防)の整備時に近隣の住宅地もかさ上げして再整備するなど、民間の資金や技術の活用が必要だと説いた。 インタビューに応じる日本プロジェクト産業協議会の進藤孝生会長=16日午後、東京都内