シーガルビューホテル再活用へ 八戸市が借り受け先募集

八戸市は15日、今年4月に閉館した同市鮫町の旧「八戸シーガルビューホテル花と月の渚(なぎさ)」の再活用として、借り受け希望者を募集する方針を発表した。地域活性化に向けた有効活用策を提案した民間事業者に土地と建物を一括で貸し付け、建物は契約締.....
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 八戸市は15日、今年4月に閉館した同市鮫町の旧「八戸シーガルビューホテル花と月の渚(なぎさ)」の再活用として、借り受け希望者を募集する方針を発表した。地域活性化に向けた有効活用策を提案した民間事業者に土地と建物を一括で貸し付け、建物は契約締結から5年をめどに約4千万円で売却する予定。建物は現状のまま引き渡し、老朽化が進む施設・設備の維持管理に伴う修繕や改修工事は、借受者の自己負担とする。[br][br] 同日の市議会経済協議会で明らかにした。市は地元団体の要望も踏まえ、これまで庁内会議で再活用に関する検討を重ねてきた。[br][br] 市産業労政課によると、貸付料は月額30万円程度を想定。旧ホテルの運営事業者には月額約90万円で貸し付けていたが、今年7~8月に実施した鑑定評価を基に、3分の1に減額した。貸付期間は契約締結後から5年以内をめどとし、借受者は期間終了までに建物を購入する。土地は継続貸し付けを予定している。[br][br] 募集要項は16日から市のホームページで閲覧可能。来年1月8日に現場説明会を開催し、同12~29日に応募書類を受け付ける。2月以降に設置する審査委員会で事業者の提案を審査し、借り受け予定者を決める。[br][br] 同課によると、これまでに施設の現状などに関する問い合わせは数件あったという。小笠原了課長は「地域活性化と地元経済の振興に資する施設として有効活用するため、民間のノウハウを生かした自由な提案を受け付けたい」と話した。[br][br] 旧「はちのへハイツ」として1976年に建設された宿泊棟は地上6階建て、延べ床面積約4840平方メートル。敷地面積は約10万平方メートルで、体育館や多目的グラウンドなどもある。[br][br] 三陸復興国立公園内に立地する八戸シーガルビューホテルは、地元経済界の有志が立ち上げた「海の樹開発」が2004年から運営していたが、新型コロナウイルスの影響もあって今年4月14日に閉館した。