日本海溝沿い地震津波で初の説明会/久慈市

住民から疑問や不安の声が上がった住民説明会=15日、久慈市
住民から疑問や不安の声が上がった住民説明会=15日、久慈市
久慈市は15日、市防災センターで、内閣府が公表した日本海溝・千島海溝沿いを震源とする巨大地震の津波浸水想定に関する住民説明会を初めて開いた。東日本大震災を大きく上回る想定に対し、住民からは「正しい想定なのか」「具体的な対策は」など、国の想定.....
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 久慈市は15日、市防災センターで、内閣府が公表した日本海溝・千島海溝沿いを震源とする巨大地震の津波浸水想定に関する住民説明会を初めて開いた。東日本大震災を大きく上回る想定に対し、住民からは「正しい想定なのか」「具体的な対策は」など、国の想定を疑問視する意見や不安の声が上がった。[br][br] 岩手県内の想定は内閣府が4月と9月に公表。最悪の場合、市中心部が10メートル級の津波に襲われ、震災後に整備した防潮堤や水門が機能しても久慈市役所は沿岸12市町村の自治体庁舎で唯一、最大1・5メートル浸水するとされた。[br][br] 説明会には湊、夏井両地区の住民14人が参加。市側は、地域の津波避難場所が大幅に見直しを迫られることや、県が進める詳細な浸水想定を待ってハザードマップを更新する方針を示した。[br][br] 想定を疑問視する出席者の意見に対し、市の担当者は「われわれも戸惑っているが、出された以上は重く受け止め、住民にお伝えしたい」と説明。対策については「今やれるのはソフト事業しかない。避難訓練の在り方も工夫したい」と理解を求めた。[br][br] 説明会は23日まで地区ごとに開催する。住民から疑問や不安の声が上がった住民説明会=15日、久慈市