外務省と米国防総省教育本部(DoDEA)は5、6日、米軍三沢基地内で、三沢市内の中学生と同基地内アメリカンスクールの生徒が交流するイベント「イノベーターズキャンプ」を開いた。日米両国の同世代の子どもたち約30人が、互いの言葉や文化の違い、自分の世界を広げていく楽しさを実感しながら、交流を深めた。[br][br] 交流イベントは、両国の子どもたちの文化・教育交流に向けた初の試み。本年度は長崎県佐世保市、山口県岩国市でも開かれる。[br][br] 三沢基地でのプログラムは、三沢市の特産物など地域資源を知り、魅力について考えるのがテーマ。子どもたちは7班に分かれ、言葉やジェスチャーで意思を通わせながら、魅力を発信する方法に関するアイデアを検討した。[br][br] 6日の最終発表では、鈴木隼人外務政務官や在日米軍のジェームス・ウェロンズ副司令官、小桧山吉紀市長を前に、寸劇形式で特産物のデザインを生かしたアトラクションを作るなどのアイデアを英語で披露し合った。[br][br] また、全員で音楽に合わせてダンスを踊るなど、参加者は2日間の交流で打ち解けた様子。市立第三中1年の馬場咲良さん(13)は「英語を使うのは難しかったが勉強になった。これから外国人に会った時には、英語で自分や街について伝えることをたくさんしたい」と目を輝かせた。[br][br] アメリカンスクールのケイデン・フォークさん(12)は「文化が異なる人とどのように交流すればいいのかを学んだ。将来に生かしたい」と話した。[br][br] 鈴木政務官は終了後、市役所での取材に「交流を通じて、在日米軍と(基地を抱える)地元自治体との相互理解の深化につながることを期待したい」と述べ、来年以降の事業継続に意欲を示した。