「将来はすごい町になっていると思う」「30年後の自分、頑張って」―。浄法寺町(現二戸市)の町制施行50周年記念として、1990年に町役場(現市浄法寺総合支所)前に埋設されたタイムカプセルが21日、開封された。箱の中には30年前の児童、生徒らが書いた手紙や町の資料が入っており、集まった市民が子どもの頃の自分から送られた手紙などを読んで懐かしんだ。[br][br] 同町は40(昭和15)年に浄法寺村から浄法寺町となり、2006年に二戸市と合併した。[br][br] 21日は同支所前に市民や関係者、市職員らが集まりタイムカプセルを開封。資料などは専用の保存袋に入れられてきれいに残っており、参加者は作文を読んで同級生や家族と盛り上がったり、写真を見て思い出に浸ったりした。[br][br] タイムカプセル埋設の担当者だった元町職員馬場栄次郎さん(72)は「ちゃんと残っていてほっとしている。写真を見ると30年たったんだなと感じる」と感慨深げ。当時浄法寺小3年で、現在も地元に住む藤本裕美さん(39)は「小学生の時に考えていたことと今では違うこともあるが、女の子を産むというのは当たった。『30年後の自分頑張れ』と書いてあり、うるっときた」と話していた。[br][br] 市は開封された資料などを同支所で12月から展示する予定。個人の作文や絵などは本人の了解を得られた物を飾る。欲しい人は市に連絡すれば引き渡す。[br][br] 問い合わせは市浄法寺総合支所地域支援課=電話0195(38)2211=へ。