「コネクト8」(八戸)のICT活用事例、英医学誌で紹介

コネクト8に登録する医師や看護師、介護職員がインターネットを介して利用者情報を共有。ICT活用で適切なケアにつなげる=八戸市
コネクト8に登録する医師や看護師、介護職員がインターネットを介して利用者情報を共有。ICT活用で適切なケアにつなげる=八戸市
八戸地域の医療や介護関係者でつくる、コミュニティーチーム「connect(コネクト)8」の情報通信技術(ICT)を活用した医療介護連携が、英国の著名な医学誌「BMJ」で紹介された。世界的にも類を見ない早さで少子高齢化が進む日本では、在宅医療.....
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 八戸地域の医療や介護関係者でつくる、コミュニティーチーム「connect(コネクト)8」の情報通信技術(ICT)を活用した医療介護連携が、英国の著名な医学誌「BMJ」で紹介された。世界的にも類を見ない早さで少子高齢化が進む日本では、在宅医療の充実が喫緊の課題となっており、コネクト8を立ち上げた八戸市のNPO法人「Reconnect(リコネクト)」の小倉和也理事長は「在宅医療の新たなモデルケースとして広く発信できれば」と期待を込める。[br][br] 同誌は世界五大医学誌の一つ。国際的にも権威が高く、掲載された論文は世界中の医療関係者が注目するといわれている。[br][br] コネクト8は市内の病院や訪問看護事業所、介護施設など239事業所(今年3月末現在)が登録。それぞれの専門職が利用者の情報を共有し、連携してきめ細やかな在宅ケアを行っている。[br][br] 今回掲載された論文は、慶応大医学教育統轄センターの春田淳志准教授と筑波大システム情報系の津川翔助教、小倉理事長がICTを活用して在宅医療に取り組むコネクト8の臨床データを基に執筆。在宅医療における患者の病状回復や健康維持には、訪問看護師が重要な役割を果たしていることや、医療機関や介護事業所の連携システムの有効性などを分析した。[br][br] 「これからの在宅医療には多職種連携が必須。質の高い医療を提供するためにも、ICT連携システムの構築と普及は早急に取り組まなければならない」と小倉理事長。[br][br] 現在のICT連携を基盤に、今後はオンライン診療やオンライン聴診を組み合わせ、新型コロナウイルスを含めた感染症対策にも役立てていきたい考えで、「軽症者や無症状者向けの宿泊療養施設でのスムーズな診療にもつなげていければ」と話している。コネクト8に登録する医師や看護師、介護職員がインターネットを介して利用者情報を共有。ICT活用で適切なケアにつなげる=八戸市