「従来の選挙難しい」集会、演説、投票所・・・新たな形の模索続く/青森県内関係者

コロナ禍の中、選挙関係者は新たな活動の形などを模索している(写真はコラージュ。右上から時計回りに、従来の街頭演説、支持者と候補者の握手、感染防止を踏まえた期日前投票所のイメージ)
コロナ禍の中、選挙関係者は新たな活動の形などを模索している(写真はコラージュ。右上から時計回りに、従来の街頭演説、支持者と候補者の握手、感染防止を踏まえた期日前投票所のイメージ)
新型コロナウイルスの収束が見通せない中、青森県内の政治関係者が、選挙対応に頭を悩ませている。特に今後1年以内の選挙が確実な衆院選の陣営関係者は、大勢の人が集まる集会や街頭演説に気を使わなければならず「従来のような選挙は難しい」と推測。インタ.....
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 新型コロナウイルスの収束が見通せない中、青森県内の政治関係者が、選挙対応に頭を悩ませている。特に今後1年以内の選挙が確実な衆院選の陣営関係者は、大勢の人が集まる集会や街頭演説に気を使わなければならず「従来のような選挙は難しい」と推測。インターネットを活用したアピールに関しても、集票効果に懐疑的な見方が強い。年明け早々の衆院解散説も飛び交う中、新たな選挙の形の模索が続く。[br][br] 「全然、違う選挙になるんだろう。本当に悩みだ」。新型コロナを踏まえた選挙対応について、ある県選出国会議員の男性秘書はこう打ち明ける。[br][br] これまで、どの候補者も行ってきた個人演説会や街頭演説について、男性秘書は「コロナ禍では難しいのでは」との見方を示す。[br][br] 個人演説会などの集会は、「3密」を招きやすく、開催自体がリスクに直結する。街頭演説に関しても「事前に場所を知らせて人を集めることさえ、どう見られるのか…」と複雑な胸中を明かす。[br][br] 「人がいない場所で演説をして、内容はネットなどで発信するしかないのかもしれない」。選挙用のビラも法律で枚数が定められており、コロナ禍では、有権者に公約などを広く伝えられない可能性を懸念する。[br][br] 別の国会議員秘書は、近年の選挙で盛んなネットを活用した選挙運動の効果を疑問視する。[br][br] ネット活動は、3密などを回避できるメリットがある半面、受け手の利用度に個人差があり、比較的投票率が高い高齢層には利用が苦手な人も多い。[br][br] このため、実際の投票行動につなげられるかは未知数―とした上で、「コロナ禍では、いかに安全性を確保しながら、有効な選挙活動を展開できるかが勝敗の鍵を握るだろう」と強調する。[br][br] 一方、投票所などで実務を担う各自治体の選挙管理委員会も、新たな対応の検討を進めている。[br][br] 2021年秋に八戸市長選が予定されている同市選管では、既に各投票所に設置する消毒液や事務員のフェースシールドなどを確保。ほかにも、投票用紙に記入する鉛筆を使い捨てのクリップペンシルに切り替えるなどの対応を検討している。[br][br] 市選管の担当者は「全国の他の自治体がコロナ禍で実施した選挙も研究しながら可能な対応を取り入れ、有権者の不安を少しでも取り除きたい」と話す。コロナ禍の中、選挙関係者は新たな活動の形などを模索している(写真はコラージュ。右上から時計回りに、従来の街頭演説、支持者と候補者の握手、感染防止を踏まえた期日前投票所のイメージ)