三沢市が給水区域切り替え 新配水場の運転開始伴い実施

消火栓から排出された水の状態を確かめるため、採水する作業員=18日、三沢市
消火栓から排出された水の状態を確かめるため、採水する作業員=18日、三沢市
三沢市は17日深夜から18日未明にかけて、老朽化した第3配水場(同市三沢下沢)の代替施設として建設中の南部配水場(仮称、同市泉町2丁目)の運転開始に伴い、給水区域の切り替えを実施した。市によると、約5860世帯、約1万2500人が使う水道水.....
有料会員に登録すれば記事全文をお読みになれます。デーリー東北のご購読者は無料で会員登録できます。
ログインの方はこちら
新規会員登録の方はこちら
お気に入り登録
週間記事ランキング
 三沢市は17日深夜から18日未明にかけて、老朽化した第3配水場(同市三沢下沢)の代替施設として建設中の南部配水場(仮称、同市泉町2丁目)の運転開始に伴い、給水区域の切り替えを実施した。市によると、約5860世帯、約1万2500人が使う水道水に関わる大掛かりな作業で、大三沢町時代を含めて市の水道事業が1950年に始まって以来、初めての試み。南部配水場はほぼ完成しており、市は来年4月の本格稼働開始まで試運転を続ける方針。[br][br] 切り替えでは、第3配水場からの送水を停止させるとともに、南部配水場の運転を実施。延長約3・7キロの本管の水の流れは、従来とは逆方向となった。[br][br] 切り替えに伴い、本管内に付着したカルキなどにより水が濁る恐れがあるため、市は10月以降、濁りの発生が予想される15区域を6つに分け、あらかじめ本管を洗管。切り替えの際には消火栓を開け、濁った水を排出する計画を立てた。[br][br] 作業に向けて、市の広報誌などで事前に市民に周知。17日は対象区域に広報車を走らせ、深夜は水の使用を控えるよう呼び掛けた。断水を伴わない作業だが、給水車を待機させるなど、市民が水を使えなくなる事態の発生にも備えた。[br][br] 作業には市職員と民間業者の作業員計34人で臨んだ。17日午後11時ごろ、第3配水場からの送水を止め、南部配水場から送水を開始。本管の一部の仕切り弁が機能せず、濁り水の排出は一時止まったが、18日午前1時ごろ、同市東岡三沢3丁目や同市三沢南山の計6カ所にある消火栓や排泥弁を開いて再開した。[br][br] 作業員らは時折、水の汚れや透明度を確認。作業は午前3時20分ごろに終了した。市によると、終了後も水の濁りが見られた区域では、消火栓を開けて濁りがなくなるまで排水した。[br][br] 市上下水道部の新堂宏一部長は「人口の約4分の1に影響する一大事業なので、万全の態勢を整えて臨んだ。終えることができてほっとしている」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。消火栓から排出された水の状態を確かめるため、採水する作業員=18日、三沢市