震災追悼の集い100回目 「心の杜」故人思い防災へ決意新た/久慈ロータリークラブ

犠牲者の冥福を祈り、鐘を鳴らす齋藤豊会長(右)
犠牲者の冥福を祈り、鐘を鳴らす齋藤豊会長(右)
久慈ロータリークラブ(齋藤豊会長)は11日、同市門前に整備した「紲(きずな)の森」で、東日本大震災の犠牲者の鎮魂を祈る100回目の「心の杜(もり)の集い」を開いた。2012年8月から月命日に毎月開催してきており、震災から10年目の節目を迎え.....
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 久慈ロータリークラブ(齋藤豊会長)は11日、同市門前に整備した「紲(きずな)の森」で、東日本大震災の犠牲者の鎮魂を祈る100回目の「心の杜(もり)の集い」を開いた。2012年8月から月命日に毎月開催してきており、震災から10年目の節目を迎え、会員は教訓を改めて胸に刻んだ。[br][br] 同クラブは2002年、旧岩手県立久慈農林高(現久慈東高)の演習林だった市有林を紲の森として開設。震災を受け、12年8月には高台エリアに海望ウッドデッキや遊歩道、震災被害を伝える看板を整備して「心の杜」と名付けた。[br][br] この日は会員約30人が久慈湾を望む標高約80メートルのデッキに集合。地震発生時刻の午後2時46分、齋藤会長らがデッキにつるされた鐘を鳴らし、静かに黙とうをささげた。[br][br] 齋藤会長は「毎月、鐘の音を聞いて故人を思い出すとともに、震災当時の自分の行動を省みて、防災への思いを新たにしてきた」と振り返る。[br][br] 今後は震災発生日の3月11日に合わせて年1回の開催となる。集いの発起人で会員の黒沼忠雄さんは「100回目を迎えられて感無量。今後も折に触れてここに集まり、震災を語り継ぐシンボルにしてほしい」と語った。犠牲者の冥福を祈り、鐘を鳴らす齋藤豊会長(右)