野西高生自殺「再調査が必要」 県いじめ調査部会結論、知事判断へ

「再調査が必要である」と結論付けたいじめ調査部会の第5回会合=12日、青森市
「再調査が必要である」と結論付けたいじめ調査部会の第5回会合=12日、青森市
2019年1月に自殺した八戸学院野辺地西高2年の男子生徒=当時(17)=の遺族が、学校でのいじめは認められないとした第三者委員会の報告書を不服として青森県に再調査を求めていた問題で、県青少年健全育成審議会いじめ調査部会(部会長・田名場忍弘前.....
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 2019年1月に自殺した八戸学院野辺地西高2年の男子生徒=当時(17)=の遺族が、学校でのいじめは認められないとした第三者委員会の報告書を不服として青森県に再調査を求めていた問題で、県青少年健全育成審議会いじめ調査部会(部会長・田名場忍弘前大教育学部教授)は12日、青森市内で第5回会合を開き、「再調査が必要である」と結論付けた。再調査の実施は、調査部会の意見を踏まえて最終的に三村申吾知事が速やかに判断する。[br][br] 男子生徒は東通村の自宅で自殺。両親は▽ワイシャツの背中に足跡が付いていた▽教科書に「死ね●」と書かれたメモが挟まっていた―など、いじめの可能性を主張していた。[br][br] 一方、同校を運営する学校法人光星学院が設置した第三者委は「いじめがあったとは認められない」とし、自殺の原因は失恋を経験したことが背景とした。[br][br] 非公開で行われた会合後、取材に応じた部会長職務代理者の船木昭夫青森大社会学部教授は「(第三者委の調査報告書の)少なくとも一部について未調査があり、調査が十分に尽くされているとは認めがたい部分があった。いじめの有無などに関する調査結果に、影響が生じる可能性があると判断した」と説明。内容の明言は避けたが「報告書に書かれている以外で明らかにしたい部分がある」と述べた。[br][br] 調査部会の結論は、事務局である県環境生活部が知事に報告。知事が再調査が必要であると判断すれば、同調査部会が調査を行う。[br][br] 調査部会の決定について、学校法人光星学院の担当者は取材に「学院としては第三者委を開いて調査結果をまとめており、できることは行ったと認識している。コメントはできない」と語った。[br][br]※●はハートマーク「再調査が必要である」と結論付けたいじめ調査部会の第5回会合=12日、青森市