建設中のMOX工場 鉄筋3100本腐食、交換へ/原燃

日本原燃が六ケ所村で建設中のMOX(プルトニウム・ウラン混合酸化物)燃料加工工場で、地下3階にある鉄筋約3100本が腐食していることが11日、原子力規制庁との面談録で分かった。工事再開に向けた自主検査で判明した。原燃は今後、腐食部分を切り取.....
有料会員に登録すれば記事全文をお読みになれます。デーリー東北のご購読者は無料で会員登録できます。
ログインの方はこちら
新規会員登録の方はこちら
お気に入り登録
週間記事ランキング
 日本原燃が六ケ所村で建設中のMOX(プルトニウム・ウラン混合酸化物)燃料加工工場で、地下3階にある鉄筋約3100本が腐食していることが11日、原子力規制庁との面談録で分かった。工事再開に向けた自主検査で判明した。原燃は今後、腐食部分を切り取って新しい鉄筋につなぎ直すとしている。[br][br] MOX工場は2010年に着工し、新規制基準の審査長期化により15年に工事を中断。最深部に当たる地下3階の基礎部分までしか工事が進んでいない。[br][br] 原燃によると、鉄筋は13年に設置が始まり、防さび剤などで養生するまでの約4年間、外気にさらされていた。17年12月の検査では異常はなかった。[br][br] ただ、今年9月の検査で、総数約1万9300本の16%に当たる直径22~32ミリの鉄筋約3100本で、コンクリートから露出している部分が日本産業規格(JIS)を満たしていない可能性があると判明した。これ以外の直径35、38ミリの鉄筋約1万6200本に関しても改めて検査する方針。[br][br] MOX工場は今年10月に新規性基準の審査に事実上合格した。22年度上期とする完成目標は既に延期が濃厚となっている。