青森県などは5日、県内で新型コロナウイルスの感染者計8人を確認したと発表した。うち1人は八戸市の50代女性で、クラスター(感染者集団)が発生した市内の2福祉施設をいずれも利用していた感染者の親族だった。市によると同日までに、2福祉施設の全職員と全利用者に加え、感染者の接触者らも含めた約240人の検査が終了。現時点で残る検査対象は、接触者の一部に当たる10人弱という。10月30日以降、市内での感染確認は計18人となり、県内での感染者は累計264人となった。[br][br] 同市で新たに感染が確認されたのは、サービス付き高齢者向け住宅「ファインスカイ」(同市西白山台)の入居者で、通所型介護施設「デイサービスセンターひまわり苑」(同市糠塚下屋敷)を利用し、既に感染が判明していた80代以上女性の親族。[br][br] 市によると、80代以上女性を医療機関に送迎するなどしており、PCR検査で4日夜に陽性反応が出た。3日以降、37度台後半の発熱があったが、現在の症状は軽症。入院する方向で調整している。[br][br] 一方、両福祉施設の職員や利用者に対する検査はいずれも終了し、現時点で残る10人弱は、4日の感染判明者の接触者らという。6日にも結果が出る。[br][br] 5日に市庁で会見した小林眞市長は、市内の感染状況について「現時点では2つのクラスターが収束したとの結論を出せる状況ではないが、事態に対応しながら必要な対策を打ち、ある程度、先が見える状況になってきた」と見通しを説明。引き続き感染拡大の封じ込めに全力を注ぐ考えを示した。[br][br] 県内でほかに感染が確認されたのは、弘前保健所管内の30~80代以上の男女6人と青森市の50代男性。