漆産業の担い手育成、生産確保に連携 二戸市と岩手北部森林管理署が協定締結

協定を結んだ藤原淳市長(右)と浅利一成署長
協定を結んだ藤原淳市長(右)と浅利一成署長
二戸市と林野庁東北森林管理局岩手北部森林管理署(八幡平市)は10月30日、「漆うるわしの森づくり」に関する協定を締結した。国有林野に漆を植栽し、漆産業の担い手育成や生産量確保に連携して取り組む。 需要が高まっている漆の原木確保のため、同署は.....
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 二戸市と林野庁東北森林管理局岩手北部森林管理署(八幡平市)は10月30日、「漆うるわしの森づくり」に関する協定を締結した。国有林野に漆を植栽し、漆産業の担い手育成や生産量確保に連携して取り組む。[br][br] 需要が高まっている漆の原木確保のため、同署は国有林に関する情報提供など各種活動で協力する。市は植栽や技術継承などに取り組む。[br][br] 協定締結に先立ち、市は同月22日、同市浄法寺町大清水地区の国有林約2・7ヘクタールについて、東北森林管理局長と分収契約を結んだ。[br][br] 11月13日には、この国有林で地元小学生や企業・団体が参加する植樹祭を開催する予定。今後は、主に漆搔(か)き職人育成に向けた研修の場として活用する方針。[br][br] 市役所での締結式で、藤原淳市長は「漆の育成に適した日当たりの良い場所を確保できた。今後も情報提供を受けながら国有林を活用し、漆産業発展に努める」と強調。岩手北部森林管理署の浅利一成署長は「後継者を育成してもらい、漆文化が受け継がれるよう貢献したい」と述べた。協定を結んだ藤原淳市長(右)と浅利一成署長