八戸市内初となる新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)発生が認定された通所型介護施設「デイサービスセンターひまわり苑」(同市糠塚)。施設管理者が1日、本紙の電話取材に応じ、「国のガイドラインに沿った対策を取っていたが、このようなことになり、大変申し訳なく思う」と沈痛な様子で語った。[br][br] 同日までに感染が判明したのは、利用者5人と職員2人の計7人。同施設の利用者は約90人で、同日中に30人の陰性が確認されたが、残る55人は検査中。職員は20人中18人が陰性だった。[br][br] 同施設では、施設内や送迎車の消毒、利用者と職員の検温、青森県外移動時の報告要請など、ガイドラインに沿った対策を実施してきたという。管理者は「正直、まさかという思い。ウイルスに色が付いていれば…」と悔しさをにじませる。[br][br] 感染した職員2人は、感染が確認され亡くなった利用者の入浴や食事などの介護に従事。県外への移動歴や発熱の症状はなく、29日まで通常通りに勤務していた。職員は感染を知りショックを受けた様子だったといい、「なぜだか分からない。大変申し訳ない」と涙ぐみながら謝ったという。[br][br] 同施設は、感染者が判明した30日からサービスを休止。同日以降は管理者らが保健所との折衝など対応に当たっており、「まずは感染者の把握が第一。保健所の指導に従い、適切に対応していきたい」と強調。施設内の消毒などの措置は、今後講じる予定とした。[br][br] 施設には30日以降、「お前のところか、コロナが出たのは」などという誹謗ひぼう中傷の電話が十数件、来ているという。管理者は「受け止めるしかないが…。本当に申し訳ない」と声を振り絞った。