青森労災病院がん診療センター、11月2日稼働/包括的サポート可能に

11月2日共用を開始する青森労災病院の「がん診療センター」の相談スペース。がんの治療方法や治療後の就労支援などを一体的に行う=28日、八戸市
11月2日共用を開始する青森労災病院の「がん診療センター」の相談スペース。がんの治療方法や治療後の就労支援などを一体的に行う=28日、八戸市
八戸市の青森労災病院(玉澤直樹院長)が新設する「がん診療センター」が11月2日に供用を開始する。同センターの開設により、高度ながん治療はもちろん、療養中の就労支援など治療開始から治療後までの包括的なサポートが可能となる。八戸圏域における医療.....
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 八戸市の青森労災病院(玉澤直樹院長)が新設する「がん診療センター」が11月2日に供用を開始する。同センターの開設により、高度ながん治療はもちろん、療養中の就労支援など治療開始から治療後までの包括的なサポートが可能となる。八戸圏域における医療の質の向上と共に、地域のがん患者や家族が希望を持って治療に臨める診療体制の強化を図る。[br][br] 同センターでは効率的かつ的確な診療に向けて、消化器内科や外科、放射線治療科など各診療科だけでなく、栄養管理や薬剤、緩和ケアなど各分野の専門職ら多職種が密接に連携。チーム一体となってきめ細やかながん治療や療養支援に取り組んでいく。[br][br] 総合窓口には、がん治療について専門的な知識を持つ看護師やメディカルソーシャルワーカーが常駐し、不安を抱える患者や家族らに丁寧な説明を行うほか、症状や治療内容によっては県立中央病院や国立がんセンターに紹介するなど、スムーズな診療につなげる。[br][br] センターの窓口は来院者が分かりやすいように、玄関を入ってすぐの場所に設置。看護師の成田久美子看護副部長は、「患者さんの期待の大きさを感じている。治療や緩和ケア、退院支援に関することを正確に案内し、センターが患者さんと各診療科との橋渡し役になれたら」と強調する。[br][br] 治療後の社会復帰支援もより一層、手厚くしていく方針で、メディカルソーシャルワーカーの藤田亜紀子さんは「各分野のスタッフと連携し、切れ目のないチーム医療を実現したい」と思いを強くする。[br][br] センター長を務める真里谷靖副院長は「患者さんだけでなく介護施設や地域の医療機関の方にも活用してもらい、八戸圏域内外で協力体制が構築できれば。『患者さんに優しい医療』を提供していきたい」と抱負を述べた。11月2日共用を開始する青森労災病院の「がん診療センター」の相談スペース。がんの治療方法や治療後の就労支援などを一体的に行う=28日、八戸市