県都だより・被ばくドキュメンタリー・青森市で先行上映・来春全国で

観客の質問に答える渡辺謙一監督
観客の質問に答える渡辺謙一監督
被ばく事故の裏側を描いたフランスのドキュメンタリー作品「我が友原子力 放射能の世紀」の日本先行上映会が24日、青森市で開かれた。上映後には渡辺謙一監督への質疑もあった。来春以降の全国放映を予定している。 渡辺監督は日本でテレビ番組の制作に携.....
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 被ばく事故の裏側を描いたフランスのドキュメンタリー作品「我が友原子力 放射能の世紀」の日本先行上映会が24日、青森市で開かれた。上映後には渡辺謙一監督への質疑もあった。来春以降の全国放映を予定している。[br][br] 渡辺監督は日本でテレビ番組の制作に携わり、1997年にフランスへ移住。現地で、原爆が落とされた広島、長崎や原発事故が発生した福島などに関する番組制作を手掛けている。[br][br] 作品では、太平洋ビキニ環礁での米国の水爆実験で被ばくしたマグロ漁船「第五福竜丸」以外にも、多くの漁船が被ばくした疑いがあることを皮切りに、実態が闇に葬られた世界の被ばく事故を紹介。原子力の平和利用が推進される一方で、生み出されてきた被害者らの思いを紡いでゆく。[br][br] 渡辺監督は質疑で、被ばくの事実を国から認められなかった人が多くいる歴史を踏まえ、「官僚が公的な記録を消したり、改ざんしたりすることは歴史に対する侮辱だ」と強調した。[br][br] 上映会は、原発や核燃料サイクルに反対する非政府組織(NGO)「LaRoSeHan(ラ ローゼアン)」が主催した。観客の質問に答える渡辺謙一監督