三沢―東京(羽田)線、1日4便体制始まる/約18年ぶり

テープカットを行うなどして三沢―東京(羽田)線の1日4便化を祝う関係者=25日、三沢空港
テープカットを行うなどして三沢―東京(羽田)線の1日4便化を祝う関係者=25日、三沢空港
三沢空港発着の三沢―東京(羽田)線が25日、1日3便(3往復)から増便し、4便(4往復)運航を始めた。便数が多いという強みを得ただけでなく、新ダイヤにより来訪者が滞在できる時間が延び、東京以西とのアクセスが向上。青森県南地方の「空の玄関口」.....
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 三沢空港発着の三沢―東京(羽田)線が25日、1日3便(3往復)から増便し、4便(4往復)運航を始めた。便数が多いという強みを得ただけでなく、新ダイヤにより来訪者が滞在できる時間が延び、東京以西とのアクセスが向上。青森県南地方の「空の玄関口」は、より利便性の良い交通拠点へと前進する。空港では同日、三沢空港振興会などの関係者がセレモニーを開き、地域待望の4便化を祝った。[br][br] 同空港の東京線の4便体制は2002年12月に減便して以来、約18年ぶり。[br][br] 増便は5月、羽田発着枠を地方空港が競う国土交通省の政策コンテストで決定。三沢は21年3月末から1年間、下地島(沖縄)と共に配分先を決めるための実績評価を受けることになり、準備に向けて前後の20年冬ダイヤ(10月25日~21年3月27日)、22年夏ダイヤ(22年3月末~10月末)での暫定運航が認められた。[br][br] 空港ではこの日、午後0時15分ごろに到着した東京発第2便を、航空自衛隊の消防車両による水のアーチで歓迎。[br][br] セレモニーでは、同振興会長の小桧山吉紀三沢市長が「(増便は)地域にとって念願。4便体制維持のため空港をPRし、東京線の利用促進などに取り組む」、三村申吾知事は「(県内に迎える)インと(県外に出る)アウトを戦略的に整えて、この町に多くの人を迎え、ここから大勢が旅立つ仕組みにしたい」とそれぞれあいさつした。[br][br] 運航する日本航空の大貫哲也常務執行役員は「新型コロナウイルスの影響で、日本各地で減便せざるを得ない半年間だった。10月に入り、少しずつ利用客が増えてきた中での4便化。ぜひ弾みをつけて先に進みたい」と強調した。[br][br] 日航によると、25日は東京行きを292人、三沢着を242人が利用した。[br][br] 利用客も4便化を歓迎。出張で那覇空港へ向かうため第1便を利用した、八戸市の男性会社員(57)は「増便のおかげで、三沢から乗る便の選択肢が増えるので便利になる」と語った。テープカットを行うなどして三沢―東京(羽田)線の1日4便化を祝う関係者=25日、三沢空港