原燃社員20人が労働時間過少申告 計376時間

日本原燃は23日、再処理事業部所属の社員20人が2019年6月~20年4月の11カ月間で、計約376時間の労働時間を過少に申告していたと発表した。使用済み核燃料再処理工場(六ケ所村)の新規制基準の審査対応業務が多忙となり、時間外労働の規定超.....
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 日本原燃は23日、再処理事業部所属の社員20人が2019年6月~20年4月の11カ月間で、計約376時間の労働時間を過少に申告していたと発表した。使用済み核燃料再処理工場(六ケ所村)の新規制基準の審査対応業務が多忙となり、時間外労働の規定超過などを避けるため、不適切な申告をした。[br][br] 社員の申し出をきっかけとした全社員対象の調査で発覚した。内訳は一般職15人と管理職5人。過少申告は最大で一般職が約49時間、管理職は約73時間。[br][br] 一般職13人と管理職5人は個々のパソコンが勤怠管理と連動していることから他者の物を借りて仕事するなどした。残る一般職2人は運転員で、規定通りの休憩時間を取らなかった。[br][br] 原燃は同日、労働基準法違反があったため、むつ労働基準監督署に報告。過少申告分の残業代など計約102万円は6、7月分の給与で精算した。[br][br] 労働時間が規定より超過する可能性がある社員の存在を知りながら仕事を指示したとして、越智英治執行役員を執行役員から外し、増田尚宏社長ら役員6人の報酬の1割を最大3カ月間減らす処分を下した。[br][br] 原燃では過去5回、労働時間の過少申告問題が発覚している。