地域で育む”BOSAI力”講座 外国人の避難を円滑に/八戸市上長地区

ジェスチャーを用いて意思の疎通を図る参加者
ジェスチャーを用いて意思の疎通を図る参加者
八戸国際交流協会(武輪俊彦会長)と八戸市連合町内会連絡協議会(上野茂宣会長)は18日、同市の上長公民館で「地域で育む”BOSAI力”講座」を初めて開催した。上長地区に住むフィリピン人技能実習生15人と、同地区自主防災会の住民15人が「やさし.....
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八戸国際交流協会(武輪俊彦会長)と八戸市連合町内会連絡協議会(上野茂宣会長)は18日、同市の上長公民館で「地域で育む”BOSAI力”講座」を初めて開催した。上長地区に住むフィリピン人技能実習生15人と、同地区自主防災会の住民15人が「やさしい日本語」をテーマに外国人に伝わるコミュニケーション方法を学んだ。[br][br] 災害現場や避難所で日本人と外国人が円滑にコミュニケーションできるようになることが狙い。講師は、岩手大国際教育センターの松岡洋子教授が務めた。[br][br] 講座で松岡教授は、東日本大震災の実際の避難映像を紹介。地域住民に対して「ここで飛び交う言葉を外国人は理解できるだろうか。置き去りにならないだろうか」と問い掛け、外国人に分かりやすい表現で避難を呼び掛けることの大切さを訴えた。[br][br] 一方、外国人に対しては、「津波」「地震」など災害時に飛び交う日本語の英訳を教えた上で、通訳を交えて地区内の避難所を確認してもらった。[br][br] 最後に、避難所を想定したコミュニケーションをゲーム形式で実施。参加者たちは身ぶり手ぶりを交え、言葉の壁を乗り越えて意思疎通を図った。[br][br] 参加した技能実習生のレナ・エスコリアルさん(42)は「ジェスチャーを使って説明してくれたので、日本語でも理解することができた」と振り返った。[br]ジェスチャーを用いて意思の疎通を図る参加者