【新型コロナ】新たに18人感染 休業、イベント中止 弘前市外にも影響拡大

青森県は19日、弘前、青森市、五所川原の各保健所管内で新たに18人の新型コロナウイルス感染を確認したと発表した。ほとんどがクラスター(感染者集団)が発生した弘前市の飲食店関連。こうした感染状況を受け、同市は20~31日の期間で市内約千店の飲.....
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 青森県は19日、弘前、青森市、五所川原の各保健所管内で新たに18人の新型コロナウイルス感染を確認したと発表した。ほとんどがクラスター(感染者集団)が発生した弘前市の飲食店関連。こうした感染状況を受け、同市は20~31日の期間で市内約千店の飲食店に休業を依頼する。平川市、田舎館村では小中学校の休校が決まり、八戸市では中心街で開催予定だった飲食イベントが中止に。規模拡大が続くクラスターの影響が弘前以外でも出始めた。[br][br] 19日夜現在で入院者数は29人、入院などに向けて自宅待機中は48人。軽症者や無症状者向けの宿泊療養施設には5人が入所し、計8人となった。[br][br] 重症者は新たに70代女性が人工呼吸器を装着し、計2人。40代と50代の男性2人が酸素投与が必要になり、中等症は計3人。そのほかは無症状か軽症。[br][br] 今後について、県感染症疫学コーディネーターの大西基喜医師は「感染期間などを踏まえると、利用客や従業員など飲食店のクラスターは25日をめどに収束していく」と推測。現在は二次にとどまっているが、感染の全体像の把握には至っておらず、三次感染が懸念されるとした。[br][br] 19日には厚生労働省クラスター対策班の4人が弘前保健所に到着した。現地でデータ分析や積極的疫学調査などの助言を行う。[br][br] 同日、新たに感染が分かったのは、弘前市鍛冶町のクラブ「縷(ル)・シャモン」、スナック「シャモン」の利用客が男性6人。利用客との関係では同居が男性1人と女性3人で、知人が男性3人。職場は男性1人。[br][br] 10代2人は性別、行動歴非公表で共に学齢期にある。残る男性2人は行動歴を確認中。うち1人は現時点で感染経路が不明の女性(17日陽性確認)の知人。[br][br] 管内別では弘前16人、青森市1人、五所川原1人。[br][br] 飲食店の感染者は計59人(従業員21人、県内利用客34人、県外利用客4人)となった。約180人いるとみられる利用客で検体採取を終えたのは66人。うち62人が検査済み(陽性34人、陰性28人)。[br][br] 県によると、クラスターとなった弘前市の弘愛会病院は職員126人、入院患者78人、外来患者ら35人の計239人の検査を終え、陽性判明済みの5人以外に感染はなかった。[br][br] 一方、クラスターの影響は広がりつつある。[br][br] 八戸市では28日開催を予定していた「横丁連合飲みだおれラリー」が取りやめに。弘前市では弘前公園で23日から始まる予定だった「弘前城菊と紅葉まつり」が中止になるなどイベントの実施見送りが相次ぐ。[br][br] 関係者1人が感染した弘前大は20日に対面授業を再開するはずだったが、オンラインでの授業に切り替えた。平川市の休校措置は20日から、田舎館村は同日午後から。共に25日まで。