バルーン、花火で児童に「思い出を」 三条小(八戸)PTAが粋なプレゼント

将来の夢をしたためたメッセージカードと花の種が結わえられた風船を、大空へ飛ばす生徒たち=10日午前11時40分ごろ、八戸市立三条小
将来の夢をしたためたメッセージカードと花の種が結わえられた風船を、大空へ飛ばす生徒たち=10日午前11時40分ごろ、八戸市立三条小
児童に特別な思い出を―。新型コロナウイルス感染対策としての一斉休校の影響で、春以降、さまざまな学校行事が延期や中止を余儀なくされ、さみしい思いをしている子どもも多い。そんな子どもたちを元気づけようと、八戸市立三条小(河村雅庸校長)では春から.....
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児童に特別な思い出を―。新型コロナウイルス感染対策としての一斉休校の影響で、春以降、さまざまな学校行事が延期や中止を余儀なくされ、さみしい思いをしている子どもも多い。そんな子どもたちを元気づけようと、八戸市立三条小(河村雅庸校長)では春から延期となった10日の運動会に合わせて、PTAが風船を大空に放つ「バルーンリリース」と、大輪の打ち上げ花火を“プレゼント”。会場には周辺住民も見物に訪れ、大空に舞い上がった色とりどりの風船や夜空を焦がす大輪に歓声を上げた。[br][br] 同校では例年5月の運動会が10月に延期され、学習発表会は授業の遅れを取り戻すため中止。PTAが主催する秋のバザーも9月の役員会で、本年度は見合わせることを決定した。[br][br] 「何か児童の思い出に残ることはできないか」。PTAの小田正徳会長ら有志がさまざまなアイデアを出し合い、児童の思いや夢を乗せて、環境に優しい風船を空高く飛ばすバルーンリリースを運動会の最後に実施することを決定。当日夜には、PTA役員で、今夏、八戸花火大会の実行委員長を務めた杉澤惟成さん(37)と2016年の同委員長田島理成さん(41)の協力で、校庭から花火を打ち上げることを決めた。[br][br] 迎えた運動会当日。最終種目の「男女別上学年リレー」が終了すると、6年生61人が校庭の中心に集められた。「今まで一生懸命頑張ってくれた皆さんへのプレゼントです」。小田会長のメッセージとともに、61人に個々の夢や願いがしたためられたカードと、花の種を結んだ赤や黄、緑色の風船が配られ、カウントダウン後、一斉に大空へ放った。[br][br] 辺りが漆黒の闇に包まれた午後7時からは、待望の花火大会。保護者約30人が警備に当たり、消防団が待機するなど万全の態勢が取られた会場には、回覧板で知った多くの住民が集まり、その時を待った。[br][br] 小雨が降る中、6年生の人数分の2・5号玉61発が次々と打ち上がると「すごい」「きれい」などと盛んに歓声が上がった。6年の中居璃音さん(11)は「花火はとっても大きくてきれいだった。小学校の最後に、最高の思い出になった」とはにかんだ。[br][br] 小田会長は「6年生を含め多くの人に喜んでもらえたのは、地域の皆さんの協力があってこそ」と感謝。「この成功がモデルとなり、八戸駅西口地域の活性化にもつながれば」と期待を寄せていた。将来の夢をしたためたメッセージカードと花の種が結わえられた風船を、大空へ飛ばす生徒たち=10日午前11時40分ごろ、八戸市立三条小