第73回秋季東北地区高校野球大会は14~20日、石巻市民球場と仙台市民球場で行われる。八学光星、八戸西、弘学聖愛を含む東北6県18校が来春のセンバツ(2021年3月19~31日・阪神甲子園球場)出場を目指してしのぎを削る。[br][br] 大会の成績はセンバツ出場校の選考に当たって重要な資料となる。センバツの東北地区一般枠は「2」。[br][br] 青森県勢3校はいずれも2回戦から登場する。第1代表の八学光星は県大会4試合のチーム打率が3割6分6厘。中軸の佐藤航太、野呂洋翔を中心に破壊力十分で、機動力も鍛えられている。投手陣は、安定感と制球力が自慢の洗平歩人、最速142キロの横山永遠ら駒が豊富だ。[br][br] 初の東北大会出場となる第2代表の八戸西は188センチのエース福島蓮が県大会5試合で25三振10失点と好投し、チームを牽引した。攻撃もバントやエンドランを効果的に使い、堅実さが光る。[br][br] 第3代表の弘学聖愛は盗塁数が10と県勢3校でトップ。安打がなくても得点を奪う粘りが強みだ。投手陣は町田修平、葛西倖生ら継投で相手打線をかわす。[br][br] 初戦は、八学光星が「柴田(宮城(3))―学法石川(福島(3))」の勝者で、負けられないところ。勝ち上がれば、準々決勝では「一関学院(岩手(2))―東日大昌平(福島(1))」の勝者とぶつかるが、ともに侮れない。[br][br] 八戸西は、強打で県大会準優勝を果たした福島商(福島(2))との公立校対決で、エース福島のデキが結果を左右しそうだ。弘学聖愛は打線が強力な日大山形(山形(1))が相手で、粘り強く守って好機を見いだしたい。[br][br] 大会ではこのほか、仙台育英(宮城)や盛岡大付(岩手)など各県第1代表が脅威だ。[br][br] 今大会はマスク着用の徹底、検温など、新型コロナウイルス感染症対策を徹底した上で、有観客で行われる。