キャンピングカーに熱視線 コロナ下、レジャー人気で

全国的なキャンプブームを背景に北奥羽地方でもキャンピングカーや車中泊用の車の人気が高まっている(写真はコラージュ)
全国的なキャンプブームを背景に北奥羽地方でもキャンピングカーや車中泊用の車の人気が高まっている(写真はコラージュ)
新型コロナウイルスの影響で、屋外でのレジャーが人気を集める中、北奥羽地方でキャンピングカーや車中泊用の車に熱い視線が注がれている。かつては高額でなかなか手が届かないイメージが強かったが、キャンプブームを背景に気軽に車中泊を楽しめるよう軽乗用.....
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 新型コロナウイルスの影響で、屋外でのレジャーが人気を集める中、北奥羽地方でキャンピングカーや車中泊用の車に熱い視線が注がれている。かつては高額でなかなか手が届かないイメージが強かったが、キャンプブームを背景に気軽に車中泊を楽しめるよう軽乗用車を改造した手頃な価格帯の車も。災害時にはプライバシーを守る避難所の役割も担うなど、新たな付加価値で存在感を高めている。[br][br] 近年、国内のキャンピングカー保有台数は増加。販売店などで組織する日本RV協会(横浜市)のまとめによると、ここ15年間で保有台数は純増しており、2019年は11万9400台と、05年(5万台)の2・4倍に上る。[br][br] 首都圏などでは新型コロナの感染拡大に伴い、テレワーク用にキャンピングカーや車中泊用の車を購入する人が増えている。災害時、プライバシーの確保や感染予防から避難所に行かなくてもいいよう、車中避難用に購入する人もおり、軽乗用車を改造した小型車両も含めると、保有台数は今後さらに増える見通しだ。[br][br] キャンピングカーを豊富にそろえる八戸市のオートガード八戸(鶴飼寿栄代表)でも問い合わせは増加傾向。3月、8月のフェアは前年を上回る来客数だった。[br][br] 車両は装備などで価格が異なり、1千万円クラスから200万円台と価格帯は幅広い。さらに従来の大型キャンピングカーと並び、近年は同社でも軽乗用車を改造した車中泊用の車への問い合わせが相次いでいる。特に後部座席にソファやテーブルを備えた車両は、軽としては400万円と高価だが、納車まで2年待ちの人気だ。[br][br] 一方、より安く気軽にキャンプ気分を楽しみたい人のため、軽乗用車の後部座席に専用の簡易マットを搭載しただけの車も登場。マットを収納すれば普段使いができ、価格も低価格で購入できるため、若者を中心に好評だ。[br][br] 鶴飼代表は全国的なキャンプブームに触れ、「キャンピングカーは特別なものではなくなっている。災害避難所としても活用でき、市民の間にも車両を使って余暇を楽しむという文化が根付いてほしい」としている。全国的なキャンプブームを背景に北奥羽地方でもキャンピングカーや車中泊用の車の人気が高まっている(写真はコラージュ)